こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- HSPが疲れやすい理由
- 疲れている時のサイン
- HSPに効果的な休み方
この記事を書いている私は内向型HSPで、人混みへ行ったり、買い物をしたり、少し嫌なことがあったりするだけでヘトヘトに疲れて、翌日まで寝込んでしまうことがよくありました。
ですが、本記事でご紹介する休み方を取り入れてから、その日のうちには疲れが取れるようになりました。
疲れやすいHSPさんでも、休み方のポイントを理解して工夫することで、回復スピードを速めることができますよ。
3分ほどで読めますので、「上手に休んで元気になりたい」というHSPさんは、最後まで読んでみてください。
もくじ
HSPはなぜ疲れやすいのか
HSPが疲れやすいのは、「神経系が敏感で五感が鋭いゆえに、たくさんの情報をキャッチしすぎてしまうから」です。
人は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚といった五感をつかってさまざまな情報をキャッチし、その情報を脳で処理します。
五感が鋭いHSPさんの場合、人より多くの情報を無意識のうちにキャッチしてしまいます。
さらにそのたくさんの情報を、人よりも深く処理します。
そのためHSPさんは、人の何倍も脳をフル回転させなければならず、すぐにキャパオーバーとなって疲れてしまう、というわけです。
これを聞いてわかるとおり、HSPさんが疲れやすいのは、我慢が足りないわけでもメンタルが弱いわけでもありません。
生まれつきの神経システム(気質)によるものです。
なので、この気質に合った休み方で、「疲れたときにはしっかり休む」ということが大切です。
できるだけ疲れないようにするには、グッズを使って刺激対策をするのがおすすめです。
詳しくは、【必需品】HSPおすすめ刺激対策グッズ10選【つらさが和らぐ】の記事をチェックしてみてください。
HSPが疲れている時のサイン
私の場合、疲れたときには以下のようなサインが出ます。
HSPが疲れている時のサイン
- 気分が落ち込む
- ため息が多い
- 集中しにくい
- スマホを見ると酔う感じがする
- お腹いっぱい感がある
- 眠気を感じる(または眠れない)
- イライラする etc.
とくに、情報をキャッチしすぎた(情報過多)ときに、こういったサインがでることがよくあります。
もし、このようなサインが出ることがあれば、きっとあなたにも休息が必要です。
「あ、私いま疲れてるんだな」と認識して、すぐに自分をいたわってあげましょう。
HSPが休む時は五感へのアプローチが効果的
上記で、「HSPが疲れやすいのは、五感から情報をキャッチしすぎているから」というお話をしました。
これはつまり、「嫌な刺激を受けすぎている」ということです。
そのため、HSPさんが休むときのポイントとしては、「嫌な刺激を受けないよう五感にアプローチすること」になります。
アプローチの方法は、
①:嫌な刺激をシャットアウトする
②:良いと感じるもので五感を癒す
の2つがあります。
その具体的な方法を、次にご紹介します!
HSPの休み方①:刺激をシャットアウト
HSPさんは情報過多で疲れることが多いので、これ以上情報が入ってこないよう、刺激をシャットアウトするとラクになります。
具体的な方法は、以下のとおりです。
- 好きなだけ寝る
- 一人の時間をつくる
- 部屋の明かりを暗くする
- 布団をかぶる
- 耳栓、イヤホンをつけて横になる
- スマホやパソコンは見ないようにする
一つずつ、説明します。
好きなだけ寝る
まず、睡眠不足を感じている場合は、これを改善することを最優先にしましょう。
なぜなら、睡眠不足は肉体的にも精神的にも悪影響で、どんなことをしても生産性が下がるからです。
私の場合、
「やらなきゃいけないことがたくさんある…」
「今日は何もできてないし…」
と感じて、長時間寝ることに抵抗がありましたが、睡眠不足の状態では何をやってもパフォーマンスが悪かったです。
まずは好きなだけ眠れる時間を確保して、「今日はとことん休む!」と決めてから、めいっぱい寝てみてください。
かなりスッキリしますよ。
一人の時間をつくる
疲れている時は、できるだけ一人の時間を確保するようにしましょう。
HSPは人の声や気配、感情まで、ささいなことでも感じ取ってしまうので、人が近くにいるだけで刺激になってしまうからです。
家族などがいる場合は、「疲れたから部屋で休んでるね」と一言伝えておけば、変に心配をかけることもないので、気をつかわずに休むことができます。
一人になって、余計な刺激をシャットアウトしてから、ゆっくり休んでください。
部屋の明かりを暗くする
できるかぎり部屋を暗くして、光によって受ける刺激を減らしましょう。
疲れている時は、いつも以上に部屋の明かりがまぶしく感じてしまうからです。
私自身、自分ではまぶしいと感じていなかったのですが、ためしに暗くしてみると、想像以上に心が落ち着いたので驚きました。
- 明かりが調節できる照明なら最大限暗くする
- 部屋の電気は消して廊下の電気をつける
- 間接照明だけにする
など、できるだけ工夫して暗くしてみてください。
照明ではなく、ロウソクをつけるのもアリです。
ゆらゆら動く火を眺めていると、心も落ち着きますよ。
布団をかぶる
できるかぎり刺激をシャットアウトしたい場合は、布団を頭までかぶるのがおすすめです。
布団で小さなバリアを張り、外部の刺激から自分を守るようなイメージですね。
布団に守られている安心感で落ち着くし、そのまま眠ることができれば、起きた時にスッキリしていますよ。
耳栓、イヤホンをつけて横になる
聴覚からの刺激をシャットアウトしたい場合は、
- 耳栓
- ノイズキャンセリングイヤホン
を使うのがおすすめです。
いつも、隣の部屋にいる人の気配をなんとなく感じて、それがすごく気になっていたのですが、耳栓をつけたらまったく気にならなくなりました。
自分が思っているより、意外とたくさんの刺激が耳から入ってきているので、耳栓などで耳をふさぐとかなりラクになりますよ。
スマホやパソコンは見ないようにする
スマホやパソコンは、ブルーライトや画面のまぶしさで、疲れを引き起こしてしまいます。
さらに、スマホなどから得られる情報量は膨大なので、ただでさえ情報過多で疲れている状態でスマホを見続けてしまうと、余計に疲れてしまいます。
スマホやパソコンから離れる時間を決めたり、通知をオフにしたりするなど、できるだけ見ないように意識することが重要です。
おやすみモードを使えば、指定した時間内は通知が来ないように設定できるので、おすすめですよ。
HSPの休み方②:五感を癒す
HSPがキャッチするのは、嫌な刺激だけではありません。
良い刺激に対しても敏感に反応するので、喜びや幸せを感じやすいというメリットもあります。
そこを利用して、疲れを感じたときは「良いと感じるもので癒される」というスタイルで休むのも、HSPならではの効果的な休み方です。
具体的な方法は次のとおりです。
- 自然音を聴く
- アロマキャンドルを灯す
- 良い香りのボディクリームでマッサージ
- ほっとする肌触りのものにくるまる
それぞれ、説明します。
自然音を聴く
川のせせらぎ、小鳥のさえずり、木の葉のゆれる音などの自然音を聴いて、聴覚を癒してあげましょう。
自然の音は、痛みやストレスを和らげ、リラックスできる効果があるからです。
山や森などの自然豊かな場所に行くのがいいですが、自然が近くにない人は、公園に行ったり、窓をあけて鳥の鳴き声を聴いたりすればOKです。
さらに、録音された音源でも効果があるそうです!
YouTubeで自然音を探せば無料で聴けるので、ぜひ一度聴いてみてください。
アロマキャンドルを灯す
電気を消して、アロマキャンドルを灯せば、光の刺激を抑えつつ、香りでリラックスすることもできます。
嗅覚が敏感な人ほど、より効果的でしょう。
あらかじめ、自分の好きな香りのアロマキャンドルをいくつか用意して、気分によって使いわけると、本当に癒されます。
お風呂にゆっくり浸かりながら、アロマキャンドルを焚くのもおすすめですよ。
良い香りのボディクリームでマッサージ
香りで癒されながら、マッサージをすることで物理的に体の疲れを取ることができる方法です。
心地いいと感じる力加減で、ゆっくりとマッサージをすれば、体が軽くなってリラックスできます。
他人を優先しがちなHSPさんには、自分をいたわることがとても大切です。
マッサージで、自分の肌に直接じっくりと触れることで、自分をいたわる感覚を持つことができ、心を落ち着かせることができますよ。
ほっとする肌触りのものにくるまる
毛布や大判のストール、タオルケットなど、ほっとする肌触りのものにくるまるのも効果的です。
敏感な肌から、心地いい感覚をじっくり味わうことで、疲れた体の回復を早めることができます。
布団にかぶるのと同じように、心地いい素材にくるまっていれば、外部の刺激から守られているようで安心しますよ。
よりリラックスできるように、部屋着やパジャマの素材にこだわってみるのもおすすめです。
まとめ:まずは試して、自分にとってベストな休み方を見つけよう
HSPと一口にいっても、音に敏感だったり、においの方が敏感だったり、味覚はそうでもなかったりと、特徴や程度は人それぞれです。
そのため、自分に合ったベストな休み方を見つけることができれば、より回復しやすいといえます。
自分に合った方法を見つけるには、自分で実際に試してみるしかありません。
本記事で紹介した方法や、自分なりに工夫して編み出した方法などを、一つずつ試してみて、自分にとってベストな休み方を探してみてくださいね!
少しでも、参考になればうれしいです。
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