こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- HSPのメリット10選
- HSPのデメリット2点
- HSPのメリットを活かす方法
この記事を書いている私は内向型HSPで、仕事や人間関係においてずっと生きづらさを感じてきました。
HSPのメリットを理解し、それを活かすことができれば、ありのままの自分に自信を持てるようになりますよ。
「自分に自信を持ちたい」「HSP気質を活かしたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
実は能力が高い?HSPの4つの特徴
「HSP」「繊細さん」と聞くと、「いろんなことを気にしすぎてとにかく生きづらい」という印象があるかもしれません。
ですがHSPには、他の人にはないさまざまな能力があり、仕事や人間関係においてたくさんのメリットがあります。
事実、ある調査では「HSPは職場で人よりストレスを感じてはいるが、上司からはとても評価されている」という結果も出ているほどなのです。
HSPには、「DOES(ダス)」と呼ばれる4つの特徴があります。
D=物事を深く処理する(Depth)
O=刺激に敏感に反応する(Overstimulation)
E=感受性・共感力が高い(Emphasis)
S=些細なことも気づく(Sensitive)
これらの特徴によって得られるメリットについて、詳しくご紹介していきます!
HSPのメリット10選
それでは、HSPのメリット10選をご紹介します。
HSPのメリット10選
メリット①:リスクコントロール能力が高い
メリット②:マネジメントに向いている
メリット③:仕事の質が高い
メリット④:直感力に優れている
メリット⑤:良い結果を出すための糸口をより早く掴む
メリット⑥:クリエイティブ
メリット⑦:相手の気持ちを理解してあげられる
メリット⑧:トラブルになりにくい
メリット⑨:深い人間関係を築ける
メリット⑩:ささいなことにも幸せを感じやすい
一つずつ、解説します。
メリット①:リスクコントロール能力が高い
HSPは、危険を避けたり、損失を最小限におさえたりするなどのリスクコントロール能力が高いです。
なぜなら、他の人よりもたくさんのことに気づき、キャッチしている情報量が多いので、未来に起こるミスや失敗などのリスクを簡単に予測することができるからです。
さらに、予測したリスクを避けるために、工夫したり改善したりする方法もじっくり考えます。
その結果、大きな失敗をすることなく、損失を最小限におさえることができるのです。
メリット②:マネジメント能力が高い
HSPはマネジメントに向いていると言えます。
細かい仕事によく気がつくうえに計画性も高いので、全体像を把握しながら最適な方法を考えることができるからです。
さらに、表情の微妙な変化、声のトーン、その場の空気感から、相手の気持ちを敏感に察知します。
そのため、部下や後輩が困っているときに適切なフォローができたり、チームの能力を把握してうまく役割分担を考えたりできるので、マネジメントの能力は高いといえるでしょう。
メリット③:仕事の質が高い
HSPが仕事をすると、クオリティにこだわるので質が高い傾向があります。
細かいところまでたくさん気づいてしまい、それを無視できないので、必然的に質が高くなるんです。
HSPさんの中には、仕事の質にこだわっているぶん、「仕事が遅い」という悩みを持つ人も多いですが、実際にはそうではありません。
丁寧に仕事を進めるので修正が少なく、結果的には他の人と同じか、それより早いスピードで終わらせていることがほとんどです。
そのため、丁寧で質の高い仕事ができることは、HSPの大きなメリットです。
メリット④:直感力に優れている
HSPは、直感力に優れている人が多いことがわかっています。
これはHSPが、あらゆることを深いレベルで処理していることが理由です。
HSPが無意識になにかの結論をだしたときは、過去の経験と関連づけたり、意味を見出したりするなどの深い処理を、無意識におこなっています。
そういった深い処理によって、まわりで起こった出来事を人いちばい理解しているので、HSPの直感はわりと当たるんです。
ですが、HSPさんなら自分の直感を信じてみるのも、悪くないはずですよ。
メリット⑤:良い結果を出すための糸口をより早く掴む
HSPは、良い結果を出したり、成功したりするための糸口を、人より早く掴むことができます。
なぜなら、他の人が気づかないような小さな変化に気づくことができるからです。
相手の表情や市場の変化、何がうまくいって何がうまくいかなかったかなど、微妙な変化に気づければ、それに合わせて戦略を変えることができます。
他の人が気づかないことに気づいて対処できるHSPさんは、仕事や人間関係において良い結果を出しやすいともいえるでしょう。
メリット⑥:クリエイティブ
HSPは創造性が高く、クリエイティブな人が多いです。
なぜなら、たくさんの情報をキャッチしつつ、感じとった物事を心で深く味わうことのできる、強い感受性をもっているからです。
たとえば、他の人がなんの疑問も持っていない今までのやり方にたいして、HSPさんは強い疑問を抱いたり問題点に気づいたりします。
それを改善したり工夫したりすることで、それが今までになかった斬新なアイデアとなり、イノベーションを起こすことにも繋がるんです。
あなたが今まで、アイデアが浮かんできたり、内面世界を表現したくなったりしたときに、
「どうせ無理だから」
「現実的じゃないし…」
などと否定していたのなら、とてももったいないです!
「浮かんだアイデアを形にする方法はないか」と考えるようにしてみれば、創造性を活かす道が見つかってくるかもしれませんよ。
メリット⑦:相手の気持ちを理解してあげられる
悩んでいたり、落ち込んでいたりする人がいたら、相手の気持ちを理解して細やかにケアしてあげることができます。
HSPは共感能力が高く、相手のニーズを素早く察知するのが得意だからです。
場合によっては、相手の気持ちを理解するだけでなく、「ある程度相手と同じように感じる」ことができるレベルで共感します。
その結果、友人やパートナーに心から信頼されたり、上司から最高の評価をされたりして、人間関係から深い喜びを得ることができるんです。
メリット⑧:トラブルになりにくい
争いや対立をとても嫌うHSPは、人間関係のトラブルになりにくい傾向があります。
ちょっとした表情の変化などから相手の感情を察知し、トラブルになる前に対処することができるからです。
そんな人間関係のトラブルを未然にふせぐことができるのは、HSPのとても大きなメリットと言えます。
メリット⑨:深い関係を築ける
HSPは、より深い人間関係を築くことができます。
なぜなら、相手の話を深く受けとめながら聞いたり、相手の立場にたって考えたりするなど、信頼を築くのがとてもうまいからです。
ただ、大人数での飲み会やパーティーなどでは、受けとる情報や刺激が多すぎて戸惑ってしまい、強みをうまく発揮できません。
深い信頼を築きたい相手とは、1対1や少人数の場をもうけることで、強みを活かしたコミュニケーションができるはずですよ。
メリット⑩:ささいなことにも幸せを感じやすい
他の人が気づかないようなささいなことにまで、喜びや幸せを感じることができます。
なぜならHSPは、嫌な刺激だけでなく良い刺激も人より多くキャッチして、それを心で深く味わうからです。
たとえば、
- 朝起きて、いい天気だとすごく幸せな気持ちになる
- コンビニの店員さんがとても感じ良くて、嬉しい気持ちになる
- いつもの帰り道にふと見た夜景が、幻想的に見えて感動する
などといった、ちょっとした楽しみや喜びを深く味わうことができます。
ストレスを抱えやすいといわれているHSPですが、実は「幸せになりやすい」とも言えるのです。
HSPのデメリット2点
ここまで、HSPのメリットについてご紹介してきました。
ですが、長所と短所は表裏一体なので、残念ながらデメリットもあります。
そんなHSPのデメリットとは、つぎの2点です。
HSPのデメリット2点
デメリット①:疲れやストレスに悩まされやすい
デメリット②:不安やうつになりやすい(条件付き)
それぞれ、解説します。
デメリット①:疲れやストレスに悩まされやすい
HSPは、疲れやストレスに悩まされやすいという特徴があります。
刺激に過敏で、人よりたくさんの情報をキャッチしてしまうことが理由です。
刺激が強い(騒がしいなど)場所で、たくさんのことをキャッチしていたら、処理する情報が多すぎてすぐに疲れてしまいます。
一方で、HSPほど敏感でない人たちは、同じ場所にいてもそこまですぐに疲れません。
こういった違いがあることで、まわりの人と比べて疲れやすいことや、ストレスが多すぎる環境に悩まされてしまいます。
詳しい方法については、後ほどご説明します。
デメリット②:不安やうつになりやすい(条件付き)
HSPさんの中で「ある条件」に当てはまる人は、不安やうつになりやすい傾向があります。
ある条件とは、「幼少期や思春期に、とてもつらい経験をした人」です。
たとえば、
- 災害
- いじめ
- 虐待、ネグレクト
- 家庭内暴力
- 両親の離婚、死別
- 経済的な困窮
などといったことを経験して、トラウマがあるような状態のことですね。
HSPは良い環境にも悪い環境にも強く影響を受けるため、つらい環境にいた場合は、不安やうつに悩まされやすくなってしまうのです。
この場合は、HSPに理解のある心理カウンセラーを探してみて、セラピーを受けることをおすすめします。
「セラピーは高くて受けられない…」「もっと手軽に出来る方法がいい…」と感じている人には、「瞑想」と「ヨガ」がおすすめです。
- 瞑想・・・メンタルが安定し、不安な気持ちを落ち着かせる
- ヨガ・・・トラウマの改善に効果がある
私は両方やっているのですが、10分間の瞑想だけでも気持ちがかなり落ち着きますよ!
>>HSPは瞑想で不安に強くなれる【シンプルな実践方法も紹介します】
ヨガは、YouTubeのレッスン動画を見ながらやれば無料でできるので、自宅で気軽に始められます。
HSPのメリットを活かすには
では、HSPのメリットの部分を活かすには、どうすればいいのでしょうか?
結論、「デメリットの対策をしつつ、自分の本音を大事にする」ということがポイントです。
疲れやストレスにさらされた状態では、自分の強みを発揮できません。
それに、自分の気持ちや考えよりも人の意見を優先していては、HSPならではの視点を活かせなくなります。
そのため、まずは疲れやストレスの対策をしつつ、自分の本音を大事にする練習をしていきましょう。
具体的には、以下のような方法がおすすめです。
HSPのメリットを活かす方法
方法①:休息をしっかりとる
方法②:刺激対策をする
方法③:心が満たされることをやる
方法④:ゆっくり考える時間をとる
方法⑤:苦手な環境から脱出する
順番に説明します。
方法①:休息をしっかりとる
HSPには、人より多くの休息が必要です。
なぜなら、刺激に敏感なために、疲れやストレスを人いちばい感じやすいからです。
できるだけ多く休む時間を確保して、自分の体をいたわるように心がけましょう。
休み方を工夫すれば、回復スピードを速めることもできますよ。
>>【HSPの休み方】疲れを取るには五感へのアプローチが効果的
方法②:刺激対策をする
刺激に敏感なHSPには、刺激への対策も重要です。
すぐに疲れてしまうのは、刺激が多すぎることが原因だからです。
【必需品】HSPおすすめ刺激対策グッズ10選【つらさが和らぐ】の記事で、具体的な対策グッズをご紹介していますので、合わせて読んでみてください!
方法③:心が満たされることをしっかりやる
趣味や遊びなど、自分にとって心が満たされることをやる時間も、しっかりとるべきです。
なぜなら、HSPさんは細かいことが気になってしまい、やるべき仕事がすべて終わるまで、自分を満たすことを後回しにしがちだからです。
「〇〇したい」という本音を後回しにし続けると、自分が本当にやりたいことがどんどんわからなくなってしまいます。
本音を大事にするために、「やらなきゃいけないこと」ではなく「やりたいこと」をやる時間を確保して、その時間は存分に楽しむようにしましょう。
方法④:ゆっくり考える時間をとる
ゆっくり考える時間をとることは、HSPのメリットを活かすのにとても役立ちます。
物事を深く処理するHSPは、ゆっくり考える時間をとることで、問題の本質にたどり着いたり、斬新なアイデアを出したりできるからです。
たとえば、
会議中に意見を求められて、なにも応えられなかったけど、家に帰ったら自分の意見が浮かんできた
という経験はないですか?
意見やアイデアだけではなく、自分が感じていることを整理したりするのにも、考える時間が役立ちます。
誰にも邪魔されず、自分の内面にじっと集中する時間をとることも、意識してみてください!
方法⑤:苦手な環境から脱出する
苦手な環境からは、できるだけ早く脱出するようにしましょう。
苦手な環境にいることは、影響を受けやすいHSPさんには相当なストレスになるからです。
- 大人数や、苦手な人が居る飲み会は早めに帰る(もしくは断る)
- 上司が怒鳴っていたら、すっとトイレに立つ
- 仕事が合わないなら辞める
という感じで、嫌な刺激からは早めに脱出するようにしましょう。
まとめ:デメリット対策をして、メリットを活かそう
今回は、HSPのメリットとそれを活かす方法についてご紹介しました。
HSP気質を活かすには、まずはデメリットの対策をすることが基本です。
本記事でご紹介したような方法を試してみて、仕事や日常生活にHSPのメリットを活かしていきましょう!
そうすればきっと、自分に自信を持つことができ、生きづらさを感じることなく過ごせるようになりますよ。
少しでも、参考になれば嬉しいです。
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