こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- HSPが仕事を辞めたいと思う原因
- HSPが仕事を辞められない理由
- 仕事を辞めたいHSPがやるべきこと
- HSPが自分に合う仕事を探す方法
この記事を書いている私は内向型HSPで、3回の転職経験があります。
今回は、HSPさんが仕事を辞めたいと思う原因や、スムーズに辞めるためにやるべきことなどについて、実体験をもとにまとめました。
本記事を読めば、つらい環境から脱出して、自分に合った仕事を見つける方法がわかりますよ。
「仕事を辞めたいけど辞められない」「今すぐにでも辞めたい」と悩んでいるHSPさんは、ぜひ最後まで読んでみてください!
キャリアの悩みを最短で解決したいなら、キャリアカウンセラーに話を聞いてもらうのがおすすめです。
初回無料で体験できるので、ためしに相談してみると、大きなヒントが得られるはずですよ。
もくじ
HSPが仕事を辞めたいと思う原因
繊細なHSPさんは仕事で悩むことが多く、「辞めたい…」と思ったり仕事が続かなかったりすることがわりと多い印象があります。
その原因は、大きくわけて以下のとおりです。
HSPが仕事を辞めたいと思う原因
原因①:疲れやストレスを感じやすいから
原因②:共感力が高く、人間関係に振り回されやすいから
原因③:「仕事は仕事」と割り切るのが苦手だから
それぞれ、詳しく見ていきます。
原因①:疲れやストレスを感じやすいから
生まれつき疲れやストレスを感じやすい体質であることが、仕事が辛くなる原因の1つです。
神経系がとても敏感で、他の人が気づかないようなささいな刺激にも反応しやすいからです。
たとえば、
- 仕事量が多いとすぐに焦ったり、パニックになったりしやすい
- 雑音や人の出入りが多い職場だとひどく疲れる
- 業務内容やまわりの視線などによって、過剰にプレッシャーを感じることがある
という感じですね。
まわりの環境から受ける刺激に反応しすぎて振り回されてしまい、人いちばい疲れやストレスをため込むことになってしまうというわけです。
原因②:人間関係に振り回されやすいから
HSPさんは、職場の人間関係にかなり振り回されてしまいがちです。
共感力が高いので、相手の機嫌やその場の空気を敏感に感じとって、気をつかいすぎたり萎縮したりしてしまうからです。
とくに、
- よく機嫌が悪くなる人がいる
- 大声で怒鳴る上司がいる
- 同僚の悪口を頻繁に聞かされる
という職場の場合、たとえ当事者じゃなくても、他人の強い感情に共感しすぎて大きなストレスになってしまいます。
さらに、ちょっと注意されたり指摘されたりしただけでも、過剰に落ち込んで引きずってしまう傾向も。
HSPさんは自己肯定感が低い傾向があるので、自分のミスや人からの指摘を受けると、自分のことを過剰に責めてしまいます。
>> HSPが怒られると引きずる3つの理由と対処法【自分を責めないで】
原因③:「仕事は仕事」と割り切るのが苦手だから
HSPさんは、仕事を「仕事だから」と割り切るのが苦手です。
それは感受性が強く、物事を深く考える気質であることが理由です。
たとえば、非HSPさんであれば、
「仕事なんだから、多少しんどくても仕方ない」
「生活のために働いているだけだし、少しくらいミスしても気にしない」
「最低限やるべきことを精一杯やって、必要以上の責任は負わない」
というふうに割り切って、”仕事を頑張りつつプライベートは楽しむ”とメリハリをつけることができます。
一方HSPさんは、
「自分の成長につながるような仕事がしたい」
「環境のために働きたい」
「家族との時間をたくさん作りたい」
といった、”自分の価値観に合った仕事や働き方”でなければ、仕事をひどく苦痛に感じてしまいます。
つまりHSPさんは「自分の好きなことや価値観に合った仕事」を選ぶことがとても重要。
自分の価値観がわからないまま転職をしても、仕事のつらさがなくならず職を転々とすることになり、「仕事が続かない…」と悩む原因にもなります。
HSPが仕事を辞めたいなら辞めていい
結論、仕事がつらくて辞めたいなら、辞めていいんです。
その理由は2つあります。
HSPが仕事を辞めたいなら辞めていい理由
理由①:体を壊すと元も子もないから
理由②:あなたに合う仕事や働き方が他にあるはずだから
それぞれ、説明します。
理由①:体を壊すと元も子もないから
まず何より、つらい仕事を我慢して続けてストレスが積み重なると、健康にかなりの悪影響を及ぼします。
そして体を壊してしまえば、仕事を辞めるか辞めないかの話だけでは済まなくなってしまいます。
たとえば、
- 好きなことを楽しむ余裕もなくなり、幸福度が大きく下がる
- 働くことができなくなって生活が苦しくなる
- 医療費がかかって貯金が減っていく
などなど、何も良いことはありません。
とくにHSPさんは疲れやストレスをため込みやすいので、体調を崩しやすい傾向があります。
そのため、ストレスで体を壊してしまう前に、つらい環境から脱出したほうがいいでしょう。
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理由②:あなたに合う仕事や働き方が他にあるはずだから
HSPさんは自分に合った環境や、自分の価値観に合った仕事でないと、ひどく苦痛に感じてしまいます。
逆に言うと、今の仕事が苦痛だと感じているなら、あなたに合う仕事や環境・働き方がきっと他にあるはずなんです。
まわりの意見やニーズに気づきすぎてしまうHSPさんは、
「大企業に入ると親が喜ぶから、大企業を選んだ」
「このご時世、正社員じゃなきゃ将来困ると言われた」
「アーティストになりたかったけど、現実的に無理だろう」
というふうに、自分の本音よりもまわり人や世間の声を聞いて、仕事を選んできた人が少なくないです。
その結果いま仕事でつらい思いをしているのなら、今度は自分の本音をじっくり聞いて、仕事を選び直すほうがいいかもしれません。
そうすれば、今よりも自分に合った仕事や働き方を見つけられ、より楽しく働けるようになるはずですよ。
自分に合う仕事を見つけるには、下記の「HSPが自分に合う仕事を見つけるには」を参考にしてみてください。
HSPが仕事を辞めたいのに辞められない理由
そもそも、なぜ仕事を辞めたいのに辞められないんでしょうか?
HSPさんが仕事を辞められない理由は、大きくわけて以下の3つが挙げられます。
HSPが仕事を辞めたいのに辞められない理由
理由①:罪悪感があるから
理由②:言い出しづらいから
理由③:転職がうまくいくか不安だから
一つずつ、見ていきます。
理由①:罪悪感があるから
「仕事を辞めたら、職場のみんなに迷惑をかけてしまう…。」
「辞めるなんて言ったら、家族に反対されるかもしれない…。」
そんなことが頭をよぎって、辞められなくなってしまうことはよくあります。
あなたの人生を守れるのはあなただけ
どんなに周りの期待に応えてあげても、あなたの人生を守れるのはあなただけです。
つらい仕事を続けてあなたがどうなっても、あなたの人生を代わってあげることは誰にもできないからです。
そのため、まわりのことを考えるより、「つらい」「助けて」という自分の心の声をなにより優先してあげましょう。
会社に対しても、きちんと引き継ぎをして辞めれば、なにも問題ありません。
理由②:言い出しづらいから
「上司に伝えるのが怖くて、なかなか言い出せない…」
「理由を聞かれたり、引き留められたりしたらどうしよう…」
退職を申し出たときの上司の反応が不安だったり、退職理由が思いつかなかったりして、退職を言い出せないこともあります。
一通り考えたなら行動しよう
上司がどんな反応をするかとか、どのタイミングで言えばいいかとかたくさん考えてきたかもしれませんが、どれだけ考えても答えは出ないでしょう。
なぜなら、自分の考えたとおりになることなんて少なくて、実際にどうなるかは行動してみないとわからないからです。
もうすでにたくさん考えたはずなので、つぎは行動に移すために、
「お話ししたいことがあるのですが、今よろしいでしょうか?」
と思い切ってたずねて、大丈夫そうなら退職を切り出してみましょう!
理由③:転職がうまくいくか不安だから
「年齢やスキルを考えると、今より良い会社には入れないかもしれない…。」
「次が決まっても、また辞めるんじゃないか…。」
「そもそも、やりたい仕事がわからない…。」
こういった、転職の不安があって踏み出せないことは、とても多いと思います。
HSPは自己肯定感が低くなりがち
HSPさんは一般社会での生きづらさを感じているせいで、自己肯定感が低くなりがちです。
そのため、自分の強みを把握してなかったり、得意なことを「得意」と自覚していない傾向があります。
さらに、自分の本音よりも「現実的な思考やまわりの意見を参考にしてきた人」であれば、自分がどうしたいのかわからなくなってしまうことも。
そのため、まずは自分にどんな強みがあって、どう生きていきたいのかなど、自己分析することが必要です。
仕事を辞めたいHSPがやるべきこと4つ
上記のような理由で辞めたいのに辞められずにいる場合は、具体的な方法として、以下のように対処するのがおすすめです。
仕事を辞めたいHSPがやるべきこと4つ
その①:2~3カ月前には退職を伝える
その②:ポジティブな退職理由を考える
その③:先に転職先を決める
その④:どうしても言い出せないなら「退職代行」
それぞれ、見ていきます。
その①:2~3カ月前には退職を伝える
退職日の2~3カ月前までには、辞めることを上司に伝えるようにしましょう。
そのほうが、職場の人にできるだけ迷惑がかからないようにできるからです。
人手が足りない場合だと、求人を出して新しい人を雇わなければならなくなるので、そのぶん引き継ぎに時間がかかりますよね。
その点、日にちに余裕があれば、新人にもちゃんと引き継げてスムーズに辞めることができます。
そうすれば気持ちよく見送ってもらいやすくなるので、そのぶん罪悪感も和らぎますよ。
その②:ポジティブな退職理由を考える
退職理由で悩んでいる場合は、できるだけポジティブな理由を考えるようにしましょう。
たとえば、
- 新しいことにチャレンジしたい
- 独立したい
- 結婚などの個人的な事情
といった、「会社側の問題ではない個人的な理由」であれば、前向きな退職と捉えられて円満に辞めることができます。
逆に、労働環境や人間関係が悪いことを理由として伝えてしまうと、会社側も残る人たちも良い気持ちはしません。
そのため、できるだけ”ポジティブで個人的な理由”を考えて、それを伝えるようにしましょう。
その③:先に転職先を決める
基本的には、転職先を決めてから辞めるほうがいいでしょう。
そのほうが転職の不安もなくなるし、上司から引き留められる心配もなくなります。
逆に転職先を決めずに辞めると、収入がなくなったことで焦ってしまい、条件の悪い仕事に就いてしまう可能性が高くなります。
そのため、まずは転職サイトを眺めてみたり、下記の「HSPが自分に合う仕事を見つけるには」を参考にしてみることがおすすめですよ。
おすすめ求人サイト
※転職支援サービスも利用可能。初めての転職なら登録しておきましょう。
※こちらも業界大手で求人数が多い。企業からのスカウトも有。
その④:どうしても言い出せないなら「退職代行」
どうしても辞めることを言い出せない場合は、「退職代行サービス」を利用しましょう。
退職代行サービスとは、会社への退職の意志表示や手続きなどを、代わりにやってくれるサービスです。
「退職代行を使うなんて無責任だ」と思う人もいるかもしれませんが、あなたの人生を守れるのはあなたしかいません。
自分の人生を守るために、必要であれば遠慮なく外部の力を頼りましょう。
おすすめの代行会社は「退職代行ガーディアン」
「退職代行ガーディアン」は、法適合の労働組合が行っているので、違法性なく安心・確実に退職できます。
弁護士なみの合法性がありながら、金額は一律24,800円と、弁護士よりはるかに安い金額でサービスを受けられます。
「退職代行ガーディアン」の利用方法
LINEか電話での無料相談ができるので、気になる方は一度相談してみるといいですよ。
”今すぐ”仕事を辞めたい場合にやるべきこと
「転職先が決まってないけど、どうしても辞めたい…」と悩んでいる方もいると思います。
その場合、先に辞めてしまっても大丈夫です。
なぜかと言うと、つらい環境から脱出して心と身体をしっかり休ませないと、自分のやりたいことが見えてこない場合もあるからです。
ただし、当然ですが収入がなくなるというデメリットがあるので、今すぐ辞めたい人は以下のことを必ずやるようにしましょう。
”今すぐ”仕事を辞めたい場合にやるべきこと3つ
その①:生活コストを下げる
その②:できるかぎりお金を貯めておく
その③:国の給付金や保険料免除の申請をする
それぞれ、解説します。
その①:生活コストを下げる
仕事を辞める前に、生活コストをできるかぎり下げておくようにしましょう。
生活コストとは、家賃や光熱費、通信費、食費など、生活していくために必要なコストのことです。
生活コストが高い状態で収入がなくなってしまうと、貯金があっという間にに底をついて、生活できなくなってしまいます。
そのため、すこしのお金で暮らしていけるくらい生活コストを下げて、お金の不安をできるかぎり和らげておきましょう。
>>生活コストを下げると自由度になれる!固定費・変動費の削減方法10個
その②:できるかぎりお金を貯めておく
転職先が決まっていない場合は、ある程度の貯金をしてから辞めるべきです。
自己都合退職の場合、仕事を辞めてから失業手当をもらえるまでに約3~4カ月かかりますので、最低でも「生活費の3カ月分」の貯金が必要です。
生活コストが低ければ低いほど早く貯められるので、無駄なコストはできるだけ削減しましょう。
余裕があれば、生活費の6カ月分以上貯めておくと、収入がなくてもわりと安心できますよ。
その③:国の給付金や保険料免除の申請をする
退職後にやるべきこととして、以下のような手続きをしておきましょう。
①:国民健康保険に加入
②:国民健康保険料の減免申請
③:国民年金の免除申請
④:失業手当の受給申請
上記①~③はお住まいの「区役所・市役所」、④は最寄りの「ハローワーク」で申請します。
これらを申請すれば、失業手当をもらいつつ、月数万円の出費を抑えることができますよ。
ただし、これらの申請には条件があり、人によっては審査が通らない場合もありますので、辞める前に電話で確認しておきましょう。
HSPが自分に合う仕事を探すには
HSPさんが自分に合う仕事を探すには、以下の方法を試してみてください。
HSPが自分に合う仕事を探す方法
その①:徹底的に自己分析する
その②:いろんな働き方を視野に入れる
その③:キャリアコーチングサービスを利用する
順番に説明します。
その①:徹底的に自己分析をする
自分に合う仕事を探すには、自己分析は必須です。
自分のことをよく知っていないと、なにが自分に合うか判断できないからです。
あなたにとっての最適な答えは、「あなたの中」にしかありません!
そのため、すこし大変な作業ではありますが、時間をかけてでもチャレンジしてみるのがおすすめですよ。
私が実際にやった自己分析のやり方について、HSPと相性の良い仕事と、適職が見つかる自己分析のやり方の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
その②:いろんな働き方を視野に入れる
視野を広げて、いろんな働き方を選択肢に加えることも大切です。
いわゆる一般的な「正社員として週5日フルタイムで働く」ことが、あなたに合っているとは限らないからです。
たとえば私の場合、ずっと正社員として働いていましたが、
- 長時間働きたくない
- 物欲がなく、お金をあまり使わない
- そもそも会社組織が合わない
と気づいたので、今は「派遣でゆるく働きつつブログ運営をする」という働き方に変えてみました。
一つの働き方にこだわらず、いろんな選択肢を持つことで、やりたいことができる可能性も広がりますよ。
あわせて読みたい
その③:キャリアコーチングサービスを利用する
- 自己分析がうまくできない
- どうしても結論が出ない
- 最短で適職を見つけたい
という方は、キャリアコーチングサービスを利用するのがおすすめです。
キャリアコーチングサービスとは、転職を前提とせず、あなたにとってベストなキャリアを歩むためのサポートをしてくれるサービスです。
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まとめ:つらい仕事は辞めて、自分に合う生き方を探そう
今回は、仕事を辞めたくて悩んでいるHSPさんがやるべきことについてまとめてみました。
ですが、仕事の苦痛に耐え続けるだけの毎日では、幸せな人生とは言えないはずです。
つらい環境から脱出するためには、自己分析をしたり生活コストを削減したりするなど、できることからすぐに取り掛かりましょう!
自分に適した環境を見つけることができれば、今までよりずっと楽に暮らせるようになりますよ。
少しでも、参考になれば嬉しいです。