こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 「ありのままの自分」とは?
- ありのままの自分を受け入れられない人の特徴と原因
- ありのままの自分を受け入れるメリット
- 自分を受け入れる具体的な方法6つ
この記事を書いている私は内向型HSPで、ありのままの自分を受け入れられず、長年生きづらさを感じていました。
そんな苦しさから逃れたい一心で、ありのままの自分を受け入れることについて考えまくった結果、今では「ダメな自分も悪くないかも」と肯定できるようになりました。
そこで今回は、ありのままの自分を受け入れられない人の特徴や原因、自分を受け入れられるようになるための具体的な方法について、実体験をもとにご紹介します。
「自分を好きになりたい」「理想と現実のギャップに苦しみたくない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
もくじ
そもそも「ありのままの自分」とは?
そもそも“ありのままの自分”と言われても、「それってどんな自分のこと?」と感じる方もいるかもしれません。
他者評価を気にせず、本音や個性を認めている状態
結論、ありのままの自分とは「他者評価を気にせず、本音や個性を認めている状態」のことです。
もうすこしわかりやすく言うと、「まわりに合わせることなく、自分の気持ちに正直でいる状態」という感じですね。
職場の人や友達からの評価が気になって、つい自分を取り繕った言動をしてしまうことってありませんか?これはつまり、「まわりに合わせて自分の気持ちを抑え込んでいる状態」です。
反対に、人からの評価に左右されず、素直な気持ちで行動できているときの自分は、“ありのままの自分”だと言えるわけです。
ちなみに内面だけではなく、「太っている」「背が低い」「コミュニケーションが苦手」といった、客観的に見た自分も“ありのままの自分”です。
それらが良いとか悪いとかの評価は一切せず、ただの事実として認めることも、“ありのままの自分”を理解するためにとても必要です。
「ありのままの自分」がわからないのは当たり前
と感じるかもしれませんが、ありのままの自分が何なのかなんてわからなくて当然です。
なぜなら、ありのままの自分を受け入れられない人は、人の評価を気にして自分の本音にずっとフタをしてきたからです。
本音にずっとフタをしていると、自分の気持ちがどんどんわからなくなり、いつしか自分を取り繕っている自覚すらなくなることも。
そのため、急に“ありのままの自分”を考えようとしても、いつもの自分とどう違うのか理解するのが難しいんですよね。
ありのままの自分を受け入れられない人の特徴
では、ありのままの自分を受け入れられない人とは、どんな人のことなのでしょうか?
実例をあげると、以前の私には以下のような特徴がありました。
ありのままの自分を受け入れられない人の特徴
特徴①:本来の性格とは違うキャラを演じている
特徴②:プライドが高く、言動が上から目線になりがち
特徴③:本当はつらいのに、気にしてないフリをして強がる
それぞれ、詳しく説明します。
特徴①:本来の性格とは違うキャラを演じている
本来の性格とは違うキャラを演じている人は、ありのままの自分を受け入れられていません。
なぜなら、そのままの自分を認めているなら、自分を偽ってまで違うキャラを演じる必要がないからです。
ちょっと恥ずかしいですが、具体例として私の実例を以下にあげます。
- 本当は心配性でビビりなのに、気が強い女を演じてイキがる
- 内向的で人見知りな性格なのに、無理に外交的にふるまってスベる
- 興味のない話題でも、場を盛り上げようとオーバーリアクションしがち
このようなことに心当たりがある方は、私と同じように、ありのままの自分を受け入れられていないのかもしれません。
特徴②:プライドが高く、言動が上から目線になりがち
ありのままを受け入れられない人は、歳を重ねるごとにプライドが高くなって、上から目線の言動をしてしまいがちです。
無能だと思われたくないとか、バカにされたくないという思いが強すぎて、自分を優秀な人間っぽく見せようとしてしまうからです。
自分で自分を認めてあげられないので、他者から認められることばかりを求めてしまう。これはつまり、「承認欲求が強すぎる」という状態ですね。
私自身、「優秀な自分でないと価値がない」「実際は無能であることは絶対バレたくない」という気持ちが強くて、プライドばかりが高くなっていきました。
特徴③:本当はつらいのに、気にしてないフリをして強がる
本当は人目をすごく気にしていたり、つらい気持ちを抱えていたりするのに、気にしてないフリをして強がってしまうことってありませんか?
これは、弱音を吐くことを「甘え」と思っていたり、「強い自分」を理想とするあまり、“つらい”“苦しい”という心の本音にフタをしてしまっている状態ですね。
ありのままの自分を受け入れている人は、つらい気持ちや自分の弱さも認めているので、無理に強がったりせず、ときには素直に「つらい」と言うこともできます。
ありのままの自分を受け入れるメリット
ありのままの自分を受け入れられないと、人に認められたい気持ちが高まります。
そして、人に認めてもらうために、とても高いハードルを無意識に自分に課してしまう。そうなると、毎日がとてもつらいですよね。
ですが、ありのままの自分を受け入れられるようになれば、以下のようなメリットが得られます。
ありのままの自分を受け入れるメリット
メリット①:自分を好きになり、生きづらさが解消される
メリット②:自分に本当に合っている人間関係が作れる
メリット③:好きなことややりたい仕事が見つかる
メリット①:自分を好きになり、生きづらさが解消される
出来ないことやダメなところがたくさんある自分でも、「こんな自分も悪くないかも」と、すこしずつ自分を好きになれます。
ありのままを受け入れることで、自分に対する批判的な感情が減り、反対に自分を大切にする気落ちが芽生えるからです。
私自身、ありのままを受け入れられるようになってから、
と思えるようになりました。
自分を大切にできるようになれば、嫌なことがあっても自分を癒してあげられるので、生きづらさがかなり解消されます。
メリット②:自分に本当に合っている人間関係が作れる
ありのままの自分を受け入れると、本来の自分に合った心地よい人間関係が作れるようになります。
自分らしさを偽ることがなくなるので、そのままのあなたを好きになってくれる人が自然と集まるからです。
自分を偽れば、その偽りのあなたが好きな人が集まります。そして、その人達との関係を続けるには、いつまでも自分を隠し続けなければならなくなりますよね。
そんな疲れる人間関係ではなく、安心してありのままの自分でいられる人間関係こそが、人生の幸福度を爆上げしてくれますよ。
メリット③:好きなことややりたい仕事が見つかる
ありのままを認めることで、好きなことややりたい仕事が見つかる人もいるでしょう。
なぜなら、自分を受け入れる過程で本音に耳を傾けられるようになったり、得意なことや苦手なことを客観的に把握できるようになったりするからです。
さらに、失敗を恐れる気持ちが和らぐので、新しい趣味を始めたり、副業にチャレンジしたりしやすくなるという効果も。
その結果、好きなことややりたい仕事を見つけやすくなるわけです。
ありのままの自分を受け入れる具体的な方法6つ
それではここから、ありのままの自分を受け入れるための方法について、詳しくご紹介していきます。
具体的にやるべきことは、以下の6つです。
ありのままの自分を受け入れる方法6つ
方法①:セルフ・コンパッションを実践する
方法②:自分を責めないように意識する
方法③:モヤモヤした気持ちを言語化する
方法④:強みと弱みを明確にし、認める
方法⑤:寝る前に、その日の良かったことや出来たことを3つ書き出す
方法⑥:自分をいたわる時間をつくる
順番に見ていきます。
方法①:セルフ・コンパッションを実践する
ありのままの自分を受け入れるには、セルフ・コンパッションのスキルが必須です。
セルフ・コンパッションとは、「自分への思いやり」という意味で、自分にやさしく接し、“自分はかけがえのない存在だ”と認識することをいいます。
自分を受け入れられない人は、失敗したときや、理想の自分ではないと感じたときに、「なんで自分はこんなにダメなんだ!」と自分のことを強く批判します。
でも、もし大切な友達や恋人がなにかに失敗して落ち込んでいたら、「大丈夫だよ」「よく頑張ったね」と言ってなぐさめたり、励ましたりしますよね?
それと同じように、自分に対してもやさしい言葉をかけるようにすることを、セルフ・コンパッションというわけです。
とはいえ、セルフ・コンパッションはすぐに身につくわけではないので、下記のようなワークブックを活用して、くりかえし練習するのがおすすめです。
不安や抑うつなどのネガティブな感情にも効果的なので、人生の幸福度を高めるためには必ず身につけておくべきスキルですね。
方法②:自分を責めないように意識する
日常で自分を責めていることに気づいたときに、自分を責めないで優しい言葉をかけるように意識してみましょう。
たとえば、
- ミスをしたとき、自分が情けないとか恥ずかしいような気持ちになったら、「ちょっと失敗しちゃったけど、次から気をつければ大丈夫だよ」と心の中で言う
- まわりの人の顔色や言動で、自分が悪かったのかな…と罪悪感を持つことがあったら、「自分に出来ることはやったから、悪いと思わなくていいよ」と心の中で言う
という感じ。
「大切な人が同じ状況ならどんな言葉をかけるか」と想像してみると、自分をいたわる言葉が見つかりやすいですよ。
方法③:モヤモヤした気持ちを言語化する
心がモヤモヤして苦しいときは、その気持ちをひたすら書き出して「言語化」してみましょう。
なぜなら、言語化することで自分の気持ちや悩みを客観視できるようになり、冷静になれたり、意外な解決策を見出せたりすることがあるからです。
友達や家族に愚痴を聞いてもらってスッキリしたことってありますよね。気持ちを書き出すことも、それと同じ効果があるんです。
それに、モヤモヤすると言っても「不安・怒り・恐怖・劣等感・罪悪感・焦り」などさまざまな感情があり、それぞれ対処法も違いますよね。
そのため、まずは「いま感じていること」をひたすら書き出して言語化してから、それぞれの対処法を考えるようにするのがおすすめですよ。
方法④:強みと弱みを明確にし、認める
強みと弱みを明確にし、それを認めることもとても重要です。
ありのままの自分を受け入れられない人は、強みを自覚していなかったり、弱みを認めたくないと思ったりして、本来の自分を無駄に否定することがあるからです。
実際私もそうだったので、具体例をあげると、
- 深く考えること、内省することが得意なのに、「考えすぎるのは悪いこと」と思っていた(自覚していない)
- 本当は内向的なのに、無理に外交的にふるまい、「自分は外交的だ」と思い込んでいた(認めたくない)
- 料理が苦手だけど、「料理ができないのは、自分がダメな女だからだ」と決めつけて、料理をまったくしなくなった(自覚していない&認めたくない)
ですが、上記を強み(得意)や弱み(苦手)として認めると、以下のような考え方に変わります。
- 考えすぎ → 物事にたいして深い思考ができるので、根本的な問題解決ができる
- 内向的 → 共感力や感受性が高く、ささいなことにも幸せを感じることができる
- 料理 → ダメな女なのではなく、ただ“苦手”なだけ。苦手なりにできることをやればいい
ちょっとわかりにくいかもですが、こんな感じで強みと弱みを明確にすれば、無駄に自分を責めることも偽ることもしなくて済みますよ。
自分の強みを明確にするには、「さあ、才能に目覚めよう 新版 ストレングスファインダー2.0(日本経済新聞出版)」という本が、かなりおすすめです。
書籍に記載してあるアクセスコードを使って、ギャロップ社の公式サイトで診断テストを受ける、という方法です。
自分を知るには、「自分の価値を最大にする ハーバードの心理学講義(大和書房)」がおすすめ。
こちらは本の中に簡単な診断テストがいくつもあって、自分の性格や気質をよく知ることができますよ。
方法⑤:寝る前に、その日の良かったことや出来たことを3つ書き出す
寝る前に、その日あった良かったことや、出来たことなどを毎日3つ以上書き出し、自分を褒めるようにしましょう。
そうすることで、「私は幸せだ」「私にも出来る」と認識できるようになり、自己肯定感が高まるからです。
べつに大したことじゃなくてもOKで、むしろささいなことでも「良かった!」「出来た!」と思うことがポイント。
たとえば私の場合だと、
- 職場の人に自分から雑談ができた(人見知りなので)
- 料理が苦手だけど、今日はいつもより上手く出来た
- 病院でほとんど待たされることなく帰れてラッキーだった
- 一日中ゲームをやって楽しめた
など、これくらいのレベル感のものを中心に書き出していました。
自分に高いレベルを求めるのではなく、いつもの日常の中で“自分を褒める”習慣を身につけることが大切です。
方法⑥:自分をいたわる時間をつくる
できるだけ時間をつくって、自分をいたわるよう意識しましょう。
自分を受け入れられない人は、自分に優しくすることが苦手で、むしろ厳しく批判しがちだからです。
いつも自分を批判していては、心が疲れて生きづらさが増すばかり。意識的に自分をいたわる行動をとることで、自分で自分を癒せるようになりますよ。
具体的な方法については、下記の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
>>心が疲れた人へ|自分をいたわる具体的な方法10個【今すぐ出来る】
まとめ:ありのままの自分を取り戻して、自分らしく生きよう
今回は、ありのままの自分を受け入れるための具体的な方法などについて、ご紹介しました。
“自分”という存在は、私達がこれからも一生付き合っていくしかない、一番のパートナーです。
そんなパートナーのことを受け入れ、手を取り合って生きていけば、自分に合った心地良い人生を築くことができるはずですよ。
そのためにも、本記事でご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。
すこしでも、参考になれば嬉しいです。
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