こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- HSPで仕事ができないと感じる原因
- HSPで仕事ができるようになるための対策4つ
- どうしても仕事ができない「HSPの限界サイン」とは
- HSPが自分に向いている仕事を探すポイント
この記事を書いている私は、内向型HSPです。
会社員時代はミスが多かったり仕事が遅かったり、体力的にもついて行けなかったりして、「私は仕事ができない…」と悩んでいました。
今回は、HSPさんで「仕事ができない…」と感じる原因や、仕事ができるようになるための対策などについてまとめました。
「仕事ができるようになりたい」「無理なく働きたい」というHSPさんは、ぜひ最後まで読んでみてください!
キャリアの悩みをすぐに解決したいなら、キャリアカウンセラーに話を聞いてもらうのもおすすめです。
初回無料で体験できるので、ためしに相談してみると、大きなヒントを得られるはずですよ。
もくじ
HSPで仕事ができないと感じる原因
HSPさんの中には、「自分は仕事ができない…」と感じる人が少なくありません。
そう感じる原因は、大きくわけて以下の4つです。
HSPで仕事ができないと感じる原因
原因①:仕事環境が合わなくて集中できない
原因②:人間関係でエネルギーを消耗
原因③:完璧主義で自分を追い込みがち
原因④:仕事の内容が合っていない
それぞれ、詳しく説明します。
原因①:仕事環境が合わなくて集中できない
HSPさんがスムーズに仕事をするには、「仕事環境」がかなり重要です。
なぜなら、ささいな刺激にも敏感に反応してしまうため、自分に合わない環境だと集中できないからです。
たとえば、
- 人の出入りが激しい
- 電話がよく鳴る
- 話しかけられることが多い
- 雑音が多い、強い光や匂いがある
- 寒すぎる(または、暑すぎる)
- オフィスに物が多く、整頓されていない
といった環境だと、気が散ってなかなか集中できません。
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原因②:人間関係でエネルギーを消耗
HSPさんは、相手の気持ちやその場の空気などを敏感に察知してしまうので、仕事のしやすさが職場の人間関係に大きく左右されます。
- いつも機嫌が悪い人がいて、気をつかう
- 大声で怒鳴る人がいて、自分まで怒られている気分になる
- 職場の人と仲が悪くてピリピリしている
といったことがある環境では、落ち着いて仕事ができません。
ほかにも、職場の人に気を遣いすぎて疲れたり、忙しくても仕事を頼まれたら断れなかったりして、ストレスをため込みやすい傾向も。
人間関係でエネルギーを消耗してしまい、仕事で必要なエネルギーが足りなくなって、思ったように仕事ができなくなります。
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原因③:完璧主義で自分を追い込みがち
HSPさんの中には、完璧主義な人が多いと言われています。
そして完璧主義になってしまうと、ちょっとくらいの成果では満足できず、「こんなんじゃ全然ダメだ!」と自分を追い込んでしまいます。
ほかにも、
- 失敗が怖くて、慣れた仕事しかできない
- 完璧にやろうとするせいで億劫になって、先延ばしにしてしまう
- 完璧じゃない自分を責め続けるので、どんどん自分が嫌いになる
といったことから、「自分は仕事ができない…」と悩むことに繋がるわけです。
新しい仕事にチャレンジするのも避けるので、成長もできなくなってしまいます。
原因④:仕事の内容が合っていない
仕事の内容が自分に合っていないと、成果を出すのが難しくなり、「仕事ができない」と感じる原因になります。
たとえば、HSPさんはたくさんのことに気づき深く考えることができるので、仕事が丁寧でクオリティが高い傾向があるのですが、
- 質より量(スピード)を求められる
- マルチタスクをこなさなければならない
といった仕事だと、丁寧に仕事を進めるHSPさんの強みが発揮できません。
また、HSPさんは自分の感情にも振り回されてしまうことがあるので、
- ノルマがあって、社員同士で競争させられる
- 常にだれかに見られながら働く
といった、プレッシャーを強く感じるような環境でも、集中しにくくなります。
HSP気質や自分の強みを活かせるような仕事内容なら、わりと楽に成果を出しやすくなるので、モチベーションも維持できるでしょう。
HSPで仕事ができるようになるための対策4つ
上記でご紹介したとおり、HSPさんで仕事ができないと感じるのは、
原因①:仕事環境が合わなくて集中できない
原因②:人間関係でエネルギーを消耗
原因③:完璧主義で自分を追い込みがち
原因④:仕事の内容が合っていない
といったことが、おもな原因としてあげられます。
具体的には、以下のような対策がおすすめです。
HSPで仕事ができるようになるための対策4つ
対策①:モノを使って刺激を防ぐ
対策②:上手な断り方を練習する
対策③:セルフ・コンパッションを実践する
対策④:自分に向いている仕事に転職する
順番に見ていきます。
対策①:モノを使って刺激を防ぐ
HSPさんは、雑音や強い光などの「刺激」が多すぎる環境では、仕事に集中しにくくなります。
そのため、集中しやすい環境をつくるためには、モノを使って物理的に刺激を防ぐのが効果的です。
たとえば、
- 耳栓やイヤホンをつける
- ブルーライトカットメガネをかける
- デスクにパーテーションを置く
など、できる範囲でやってみると、思った以上に楽になりますよ。
まずはいろいろ試してみて、自分に合うもの・職場で使えそうなものなど、探してみることをおすすめします!
>>【必需品】HSPおすすめ刺激対策グッズ10選【つらさが和らぐ】
対策②:上手な断り方を練習する
- 忙しいのに仕事を頼まれてパニックになる
- 人の仕事を手伝って残業することが多い
- 上司や先輩からの飲み会の誘いを断れない
上記のようなことで消耗してしまっている方は、「上手に断る力」を身につけましょう。
相手を自分と合う人間に変えることはできませんが、自分が「断り上手」になれば、嫌な付き合いや無理な仕事を避けることが可能です。
断り方にはコツがあるので、そのコツを押さえて練習すれば、波風立てずに上手に断ることができるようになりますよ。
とくにHSPさんは断るのが苦手な人が多く、そのせいで人間関係に振り回されることが多いので、「断る力」は必ず身につけておくべきスキルです!
>>断れないHSPが「NO」と言える人になる上手な断り方【状況別】
対策③:セルフ・コンパッションを実践する
完璧主義な傾向があるHSPさんは、セルフ・コンパッションを実践することで、かなり楽になるはずです。
セルフ・コンパッションとは「自分への慈悲」「自分への思いやり」という意味で、言葉通り“自分自身を思いやること”を言います。
完璧主義の人は、この「自分への慈悲・思いやり」が少なく、むしろ自分を批判しがちな傾向があるんです。
失敗したときや、完璧ではない自分のことを無意識に責めてしまう
↓
それがつらくて失敗が怖くなる
↓
完璧主義になる
という感じですね。
セルフ・コンパッションを実践すると、自分を過剰に責めることが減って、仕事の不安やプレッシャーを感じることが少なくなります。
そうすると、毎日すごく気を張りつめて仕事していたのが落ち着いて働けるようになるので、ミスが減って上手くいきやすくなるんです。
セルフ・コンパッションをするには、以下のようなワークブックを読みながら実践すると、初めての方でも簡単に始められます。
最初の方は難しいと感じるかもしれませんが、何度も練習するとだんだん「自分を思いやる感覚」をつかめてくるので、つらい気持ちがぐっと減りますよ。
対策④:自分に向いている仕事・職場に転職する
今の仕事が合っていなかったり、仕事環境が悪かったりする場合は、転職を視野に入れたほうがいいでしょう。
周囲の環境に左右されやすいHSPさんにとって、仕事内容や環境は何より重要だからです。
転職をして、自分にとって働きやすい仕事に変われば、それだけでもずっと楽に成果が出せるようになりますよ。
HSPさんが自分に合った仕事を見つけるためのポイントについて、下記のHSPが自分に向いている仕事を探すポイントで解説しています。
どうしても仕事ができない「HSPの限界サイン」とは
あまりにも仕事が上手くいかず、心身ともに疲弊してくると、
と、「仕事そのものができない」と感じてきますよね。
そんなときは、もう心が限界に達してしまっているのかもしれません。
具体的には、
- 帰宅後や休日も仕事のことが頭から離れない
- なんだか不安で仕方ない
- イライラして八つ当たりしてしまう
- とにかくつらくて、涙が出る
- 趣味やお出かけをする気もおきない
といった状態なら、おそらく「限界サイン」だと言えるでしょう。
これらは、私が仕事を続けられなくなったときに、実際にあったことです。
こういった限界サインがあるにもかかわらず無理をし続けると、私のように心身を壊しかねません。
つらい環境から逃げることも時には必要なので、自分の心と身体を守ることを何より優先しましょう!
HSPが自分に向いている仕事を探すポイント
HSPと一口に言っても、人それぞれ個性があるので、自分に合った仕事は自分で探すしかありません。
そのためには、やはり「自己分析」がとても重要です。
とくに以下のことについて考えることで、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
HSPが自分に合った仕事を見つけるポイント
ポイント①:自分の強みを活かせるか
ポイント②:HSP気質に合う仕事環境か
ポイント③:無理のない働き方か
順番に見ていきます。
ポイント①:自分の強みを活かせるか
自分の強み知り「得意」を活かせる仕事を探しましょう。
強みを活かせる仕事なら成果を出しやすく、モチベーションもアップして自身を持てるようになるからです。
自分の強みを知るには「自己分析」が必須です。自分と向き合うのは大変ですが、時間をかけてでもやっておくのがおすすめですよ。
自己分析の方法については、HSPと相性の良い仕事と、適職が見つかる自己分析のやり方の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
ポイント②:HSP気質に合う仕事職場か
転職する際には、職場がHSP気質に合った環境かどうかを、できるかぎり確認しておきましょう。
ささいなことにも敏感なため、雑然としたオフィスやギスギスした人間関係のある職場だと、いくら転職してもひどく消耗してしまうからです。
人間関係については運要素が強いですが、会社訪問や面接のときには、できるだけチェックしておくことをおすすめします。
下記の記事では、HSPさんに合う職場環境についてさらに詳しく解説していますので、気になる方は読んでみてください。
ポイント③:無理のない働き方か
仕事内容や人間関係が良くても、労働時間が長すぎたり休みが取りづらかったりすれば、HSPさんにはかなりキツイでしょう。
HSPさんは人いちばい疲れを溜めやすいため、そもそも長時間働くことにあまり向いていないからです。
会社員であれば、残業が必要なときがあったり、就業時間や休日も決められていたりと、自分のペースで働くことが難しいですよね。
ですが今はいろんな雇用形態・働き方があるので、会社員だけにこだわらず、視野を広げて自分に合った働き方を模索していくことも、大事なポイントです。
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まとめ:自分に合った仕事や環境なら上手くできる!
今回は、HSPさんで仕事ができないと感じる原因や対策などについて、まとめてみました。
HSPさんは決して仕事ができないわけではなく、自分を責めすぎていたり、仕事内容や環境が自分に合っていなかったりするだけです。
本記事でご紹介した内容が「当てはまってるかも…」と感じたら、適切に対策をすることでグッと楽に働けるようになるはずですよ。
すこしでも、参考になれば嬉しいです。
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