こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- HSPが断りたいのに断れない理由
- HSPが上手に断るための考え方
- 【状況別】上手に断るコツと断り方
この記事を書いている私は内向型HSPで、断るのがすごく苦手でした。
結論、上手に断るには、スキルが必要です!
本記事を読めば、上手な断り方を具体的に理解でき、「断るスキル」を身につけることができるはずですよ。
「NOと言える人になりたい」「自分の時間をもっと作りたい」というHSPさんは、最後まで読んでみてください!
ちなみに、HSPじゃなくても断れない人はたくさんいますが、「もしかして自分はHSPかも…?」と感じている方は、HSPとは?DOESから見る4つの特徴と対処法【セルフチェックあり】の記事をぜひチェックしてみてください!
もくじ
HSPが断りたいのに断れない理由
どうして、HSPさんは断りたいのに断れないんでしょうか?
その理由は、3つあります。
理由①:人を喜ばせたい気持ちが強いから
理由②:人に嫌われたくないから
理由③:断ることに罪悪感があるから
それぞれ、説明します。
理由①:人を喜ばせたい気持ちが強いから
HSPさんは、人を喜ばせたい気持ちが強い傾向があります。
なぜなら、相手がしてほしいと思っていることやニーズに、気づきすぎてしまうからです。
「これをやれば、相手は喜ぶ(助かる)だろう」ということに気づきすぎて、それを見て見ぬふりすることがなかなかできません。
その結果、少しくらい自分が我慢してでも人を喜ばすことを選んでしまい、断れなくなってしまいます。
理由②:人に嫌われたくないから
人に嫌われるのが怖いのも、理由の一つです。
HSPさんは自己肯定感が低い傾向があるので、嫌われたくない気持ちが強いと言えます。
たとえば、
- 断ったら「冷たいやつ」って思われるかも…
- 断った相手が気を悪くして、つらく当たられるんじゃないか…
というふうに、断った後のことが不安で、断れなくなるんです。
理由③:断ることに罪悪感があるから
HSPさんは、断ることに罪悪感を持ちがちです。
それは、HSPさんの共感力が高いことが理由です。
相手の気持ちに共感しすぎてしまうHSPさんは、
- これを断ったら、相手が困るんじゃないか
- 断ったら、相手を傷つけるんじゃないか
というふうに、断るのを悪いことにように感じてしまっています。
HSPが上手に断るための考え方
HSPさんが「NO」と言える人になるためには、
「断ったら嫌われる」
「断るのは悪いことだ」
といった考え方を、まずは変えていきましょう!
具体的には、以下のような感じです。
上手に断るための考え方
その①:断らないほうが嫌なことに巻き込まれる
その②:断れない人はむしろ印象が悪い
その③:相手は頼む権利、自分は断る権利がある
それぞれ、見ていきます。
その①:断らないほうが嫌なことに巻き込まれる
「断ったら、後が気まずいかも…」と、あとで起こりそうな嫌なことを想像するかもしれませんが、むしろ逆です。
毎回断らずにいる方が、嫌なことに巻き込まれやすくなります。
いつも断らないことで、「あいつなら引き受けてくれるだろう」と思われて、何度も何度も頼まれたり誘われたりしてしまいますよね。
そうすると、いつも我慢して相手のお願いを聞くことになってしまいます。
つまり、本当はいさぎよく断ったほうが、あとで嫌なことが起こりにくいというわけです。
その②:断れない人はむしろ印象が悪い
「断って、嫌われたらどうしよう…」と思うかもしれませんが、むしろ断れない人の方が印象が悪くなることがあるんです!
具体的には、
- 自分の意思がない人
- いつも暇な人
- はっきりしない人
- 見ていてイライラする
というような感じですね。
逆に、上手に断れる人が嫌われたり、悪い印象を持たれたりすることってあんまりないですよね?
つまり、実際は断ったからって嫌われるわけではないんです。
これをしっかり頭に入れておくと、断るときに勇気が持てますよ。
その③:相手は頼む権利、自分は断る権利がある
断るということは、決して悪いことではありません。
あなたがどう行動するかは、あなたの自由に決めていいことだからです。
相手の行動をあなたの思いどおりに制限していいわけではないし、あなたの行動を相手の思いどおりにさせる義務はありませんよね。
つまり、相手が頼むのは相手の自由だし、それを引き受けるか断るかはあなたの自由なんです。
断ることを悪いことだとは思わずに、自分の「断る権利」を遠慮なく使いましょう!
合わせて読みたい
HSPが上手に断るためのコツ4点
冒頭でも述べましたが、上手に断るにはスキルが必要です。
そのスキルは、コツをおさえつつ経験を重ねることで身につきます。
これからご紹介するコツ4点と具体的な断り方を使い、断る経験を重ねて、上手に「NO」と言える人を目指しましょう!
断るときのコツは、以下の4点です。
コツ①:できるだけ短く率直に!
コツ②:落ち着いた口調で言う
コツ③:相手に共感するフレーズを使う
コツ④:「また誘って!」は、本当に誘ってほしい相手だけ!
コツ①:できるだけ短く率直に!
ダラダラと理由を説明したり、あいまいな返事をしたりすると、かえって印象が悪くなってしまいます。
コツ②:落ち着いた口調で言う
強い口調はもちろんですが、謝りながら恐る恐る断るのも、印象があまりよくありません。
落ち着いた口調でゆっくり言うことで、相手に嫌な思いをさせることなくキッパリ断ることができます。
コツ③:相手に共感するフレーズを使う
相手に共感するフレーズとは、
「気持ちはわかるんですが…」
「ちょっと言いづらいんですが…」
というようなフレーズのことです。
これを使うことで、「あなたの気持ちや状況は、ちゃんとわかってますよー」というアピールができます!
気持ちをわかったうえで断るなら、「それなら仕方ないな…」と相手も納得してくれますし、嫌な気持ちもしません。
断る理由や言い訳よりも、「あなたの気持ちはわかる」ということを、先に伝えてあげるようにしましょう。
コツ④:「また誘って!」は、本当に誘ってほしい相手だけ!
お誘いを断るときに、
「また誘って!」
「来月なら行けるかも」
「誘ってくれてありがとう!」
と言うことがあるかもしれませんが、これを言うのは、本当に誘ってほしい相手だけにしましょう。
行く気がないのに、相手に「また誘う」という無駄な労力をさせることにもなるので、誘われたくないなら言わないでおくことをおすすめします。
状況別の具体的な断り方【覚えておこう!】
ではここから、具体的になんと言って断るかを、状況別にご紹介します!
遊びや飲み会に誘われたとき
「ごめん!予定あるんだ!」
「ごめんなさい、今日は帰って休みます」
このように、とくに理由を詳しく言う必要はないので、短くスパッと言うようにしましょう。
たまに、「何の予定があるの?」とか聞いてくる人がいますが、
- 一人でゆっくり過ごす予定
- 早めに休む予定
- 見たかったドラマを一気に見る予定
などでOKです。
仕事を頼まれたとき
「お急ぎだと思いますが、いま手がいっぱいで、〇日までには間に合いそうにありません」
「ちょっと言いづらいんですが、実は今日予定があるので、お手伝いは〇時まででもよろしいでしょうか」
仕事を頼まれたときは断りづらいと思いますが、相手への共感を伝えれば、上手く断ることができます。
「〇日までならできます!」など、代替え案を提示できればなお良いでしょう。(ただし、無理のない範囲で!)
告白されたとき
「その気持ちはすごく嬉しい。でも、付き合うことはできないんだ。ごめんね」
「気持ちを伝えてくれてありがとう。でも、その気持ちに応えることはできない」
告白を断るときは、「相手を傷つけてしまうんじゃないか…」と思って断りづらいですよね。
ですが、相手は傷つくことも覚悟のうえで、勇気を出して伝えてくれているので、その気持ちをしっかり受け止めてあげる言葉を使いましょう!
「嬉しい」「ありがとう」というフレーズを使えば、気持ちを真剣に受け止めたことが、相手にも伝わるはずですよ。
セールス・勧誘を受けたとき
「いらないです。」※謝らない!
セールスや勧誘を断りたいときは、「いらないです。」とだけ言って、「すみません」「ごめんなさい」などの謝る言葉は使わないようにしましょう!
相手が必死だったり悪質だったりする場合、謝ることで「押せばなんとかなりそう」と思わせてしまいます。
断っても相手がしつこく粘ってくるとき
「無理」「できない」など、「NO」だけ言い続ける
断っても相手がしつこい場合は、とにかく「NO」だけ言い続けます。
こういう相手は、自分の要求を呑んでもらうことしか考えていないので、下手に言い訳をすると、揚げ足をとられて言いくるめられます!
今後付き合っても良いことはないので、嫌われてもいいと思って、なにも説明せずに「無理です」「できないです」だけを言い続けましょう!
まとめ:HSPは「断るスキル」を身につけよう
断ることが苦手なHSPさんは、今まで何度も自分の時間を犠牲にしてきたかもしれません。
ですが、コツを押さえて経験を積めば、上手に断るスキルはちゃんと身につきます!
断るスキルをもって「NO」と言える人になり、自分の時間をより大切にしてくださいね!
少しでも、参考になれば嬉しいです。
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