こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- HSPが考えすぎてしまう理由
- 考えすぎるメリットとデメリット
- 考えすぎを活かすコツと、デメリットの対処法
この記事を書いている私は内向型HSPで、まわりからよく「考えすぎだよ」と言われてきました。
ですが今はそれを長所としてとらえ、ブログ運営などの「考える仕事」をしています。
深く考えすぎてしまうのは、HSPの「才能」です。
なぜなら「考えすぎ」は、多くのことを感じ取り、深く処理するHSPだからこそできることだからです。
「少しのことしか気づかない」「気づいてもあまり気にならない」という人は、深く考えるべき場面においても、HSPほど深く考え抜くことはできません。
つまり、やろうと思っても、みんながHSPのように深く考えられるわけではないんです。
ですがHSPさんの多くは、考えすぎることを「よくないこと」として受け止めがちだと感じます。
それは、考えるときの内容(考え方)が間違っているからです。
そこで今回は、「HSPが考えすぎてしまう理由」や「メリット・デメリット」を深堀りし、それを活かすコツをご紹介します。
本記事を読めば、「考えすぎてつらい」ということがなくなりますよ。
デメリットへの具体的な対処法も解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは前置きが長くなりましたが、さっそくご紹介します!
HSPが考えすぎてしまう理由
そもそも、なぜHSPは物事を深く考えすぎてしまうのか、理由は大きくわけて2つあります。
理由①:大量の情報をインプットしているから
理由②:不安や危険を察知する脳のシステムが活発だから
1つ目に、HSPはささいなことにも敏感に気づき、ひといちばい多くの情報をキャッチしていることが理由です。
1つの物事に対して、すでに持っているたくさんの情報を無意識に照らし合わせていくので、そのぶん多くのことを考える必要があるんです。
たとえば、上司に「会議用の資料を作ってくれ」と頼まれたときに、非HSPさんであれば、言われたままにすぐ資料を作ります。
ですがHSPさんの場合、
- この資料をどんなふうに使うのか
- 〇〇の内容を追加したほうがいいんじゃないか
- ここは図やグラフを使ったほうがわかりやすいはず
といったことを考えます。
それはHSPさんが、これまでの上司の言動や表情から、「上司が何を求めているか」という情報をインプットしているからです。
2つ目に、HSPは不安や危険を察知する能力が高いことがあげられます。
それは、危険を察知する脳の神経システムが、生まれつき活発だからです。
「〇〇になったらどうしよう…。でも、▲▲すると□□になるかもしれない…。でも●●は△△だし…。」
こんな感じで考えてしまうことが多いのは、それだけ危険を察知して、不安になってしまうからなんです。
考えすぎるメリット
ですが、考えすぎることにはちゃんとメリットがあります。
そのメリットとは、次のとおりです。
考えすぎるメリット
メリット①:リスクを回避できる
メリット②:1つのことからより多くを学べる
メリット③:アイデアが出やすい
メリット①:リスクを回避できる
上記で、HSPは危険を察知し、不安になりやすいというお話をしました。
それによって「危険を避けるにはどうすべきか」という対策をとれるので、そのぶんリスクを回避することができます。
深く考えない人であれば、衝動的に行動してスピード感がありますが、結果大きな失敗をしたり、危険をまねいたりする可能性も高いです。
その反面HSPさんは、深く考えることでリスクを回避するので、失敗が少なかったり、仲間を危険から守ったりすることができます。
メリット②:1つのことからより多くのことを学べる
1つの物事を深く考えるということは、そこからより多くのことを学ぶことができます。
なぜなら、多角的な視点で物事を見るようになるからです。
あまり考えない人は、基本的に物事の表面的な部分しか理解できません。
でも実際は、物事にはいろんな側面があり(人もそうですね)、学べることも1つではありません。
HSPさんのように深く考える人は、つねに多角的な視点をもっているので、人より多くのことを自然と学んでいるんです。
メリット③:アイデアが生まれやすい
物事を深く考えるHSPは、クリエイティビティが高いと言われています。
事実、よく考えたり、空想にふけったりする人ほど、独創的なアイデアが生まれやすいことがわかっています。
さらに、アイデアとは知識がなければ生まれてきません。
つねに大量の情報をインプットして、深く考えるHSPさんだからこその才能と言えるでしょう。
考えすぎるデメリット
もちろん、考えすぎることにはデメリットもあります。
多くのHSPさんは、このデメリットに目が向いているせいで、考えすぎてしまうことがイヤになっているのではないでしょうか。
そのデメリットとは次のとおりです。
考えすぎるデメリット
デメリット①:疲れる
デメリット②:行動できなくなる
デメリット③:不安が大きくなりすぎてつらい
デメリット①:疲れる
深く考えすぎていると、シンプルに疲れます。
それだけ脳をフル回転させているので、当然といえば当然ですね。
私自身、考えすぎた日は頭が痛くなったり、肩がひどく凝ったりと、体調が悪くなってしまうこともあるのでよくわかります。
デメリット②:行動できなくなる
いろいろ考えすぎて、動けなくなるパターンですね。
「○○もいいけど、▲▲の場合もあるし…でも、結局□□が…」
なんて考えたけど結論が出ずに、結局なにもしなかった。
ということが、よくあります。
「考えたことで悪い想像をしてしまい、不安になって動けなくなった」
なんてことも、あるかもしれません。
デメリット③:不安が大きくなりすぎてつらい
悪い方向へ考えすぎてしまったために、つらくなってしまうこともあります。
「あの人、機嫌が悪そうだけど私のせいかな?」
「恋人が、自分のことを本気で好きじゃないのかもしれない…」
こういったことを考えだすと、繰り返し同じことばかりを考えてしまい、ネガティブループにハマってしまうんですよね。
そこで、同僚や友人に相談してみると、「考えすぎだよ」と言われてしまう…。
不安な気持ちをわかってもらえずツライうえに、考えすぎる自分を責めてしまうことになります。
考えすぎを活かすコツ2点
上記で見てきたとおり、考えすぎることにはメリットとデメリットの両方があります。
ですがHSPさんの多くは、考えすぎることにたいして、
- 疲れる
- 行動できなくなる
- 不安が大きくなりすぎる
というデメリットばかりに目を向けがちです。
そうではなく、
- リスクを回避できる
- 1つのことからより多くを学べる
- アイデアが生まれやすい
という、「メリット」にもっと目を向けてそれを活かすことができれば、「考えすぎはHSPの才能」にたちまち変身します。
では、HSPが考えすぎを活かすにはどうすればいいか、そのコツについて解説します。
考えすぎを活かすコツ2点
コツ①:「考えることが好き・得意だ」と認識する
コツ②:考え方を建設的なものにする
コツ①:「考えることが好き・得意」と認識する
まずは、「自分は考えることが好き・得意である」と認識しましょう。
なぜなら、HSPが物事を深く考えるのは、生まれつきの気質だからです。
考えすぎるのが「あなたらしさ」であって、それを無理に止めようとしても上手くいかず、ストレスになるだけです。
実際、考えすぎないようにしようと思っても、考えずにいられることなんてないですよね?
考えることが得意なHSPさんは、むしろ深く考えることで幸せを感じられます。
つまり、考えることを「好きなこと・得意なこと」として受け止め、考えすぎる自分を決して否定しないことが大切です。
コツ②:考え方を建設的なものにする
冒頭で、「考えすぎることをよくないことだと思うのは、考える内容(考え方)が間違っているから」と述べました。
ここで言う間違った考え方とは、
- 悪い想像ばかりをする
- 過去や未来など、どうにもできないことばかり考える
といったことを指します。
それにたいして、正しい考え方とは、
「○○(不安に思っていること)をよりよくするには、具体的にどうすればいいか?」というふうに建設的に考える
ということです。
悪い想像をしたり、過去を思い出したりして不安になることは悪いことではなく、「リスクを回避できる」というメリットもあります。
ですが、ただ不安になっているだけで何もせずにいたら、リスクを回避することはできないですよね?
「不安なことに対する解決策を考える」という、建設的な考え方を忘れなければ、不安な気持ちに振り回されることはなくなりますよ。
考えすぎるデメリットの対処法
上記のコツを実践していても、時には「考えすぎによるデメリット」のほうが強く出てしまうこともあります。
そんなときに試してほしい対処法が、次の3つです。
考えすぎるデメリットの対処法
対処法①:脳を休ませる
対処法②:「やってみないとわからない」を合言葉に
対処法③:今できることは何か?という方向へシフト
それぞれ説明します。
対処法①:脳を休ませる
運動して疲れたら体を休ませるのと同じで、考えすぎて疲れたら脳を休ませましょう。
脳が回復すれば、思考がスッキリして新しい考えが浮かんだり、気持ちが元気になったりすることもありますよ。
方法としては、
- 散歩をする
- 瞑想をする
- 家事などの単純作業をする
といった、あまり考えないでいられることをやるのがおすすめです。
「しっかり睡眠をとる」ということも、忘れないようにしましょう。
対処法②:「やってみないとわからない」を合言葉に
HSPさんは、人の気持ちや物事の本質を察することができます。
これによって、「考えすぎて行動できなくなる」ということが起こります。
ですがHSPさんが察していることは、あくまで「推測」にすぎません。
実際のところは「やってみないとわからない」し、人の気持ちは「聞いてみないとわからない」のです。
もし、考えすぎて行動できなくなっていることに気づいたら、「やってみないとわからない」と自分に言い聞かせましょう。
思い切って行動して失敗したとしても、「勉強になった、良い経験になった」と考えて、そこからまた改善策を練ればいいんです。
はじめは少し怖いかもしれませんが、何度かチャレンジしていると、何事も「やってみないとわからない」ということが腑に落ちるようになりますよ。
対処法③:今できることは何か?という方向へシフト
未来のことを考えて不安が大きくなったときは、「今できることは何か?」という方向へ考え方をシフトしてみてください。
なぜなら、どれだけ未来のことを考えても、実際にどうなるかはその時にならないとわからないからですね。
たとえば、
【未来のこと】彼氏に振られないか不安…。
↓ ↓ ↓
【今できること】スキンケアやダイエットで自分磨きをしよう!
【未来のこと】リストラされたらどうしよう…。
↓ ↓ ↓
【今できること】副業にチャレンジして副収入をつくろう!
といった感じですね。
未来を明るくするのは、「今の自分」であることを忘れないようにしましょう。
まとめ:「考えすぎ」は悪いことではありません!
ここまで読んでくださった方の中には、考えすぎることで苦しんだ経験がある人もいるかもしれません。
ですが、考えすぎることは悪いことではなく、むしろHSPだからできる「才能」です!
考え方を、「今できることは何か?」「具体的にどうすればいいか?」という方向へシフトすれば、より良い未来をつくることができますよ。
仕事でもプライベートでも、物事を深く考えるHSPの「才能」を活かして、充実した毎日に変えていきましょう!
少しでも、参考になれば嬉しいです。
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