こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- HSPに派遣がおすすめな理由6つ
- HSPから見た正社員と派遣社員のメリット・デメリット
- HSPが派遣で働くならやっておくべきこと
- HSPが自分に合った働き方を見つける方法
この記事を書いている私は内向型HSPで、現在、派遣で事務の仕事をしています。
本記事では、HSPさんに派遣がおすすめな理由や派遣で働くときの対策などについて、私自身の経験をもとにご紹介します。
「派遣で働いてみたいけど、ちゃんとできるか不安」「不安定な仕事だから心配」というHSPさんは、ぜひ最後まで読んでみてください!
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もくじ
HSPに派遣がおすすめな理由6つ
私は派遣社員として働いてみて、HSPさんに派遣はおすすめだと感じています。
その理由は、以下の6つです。
HSPに派遣がおすすめな理由6つ
理由①:定時で帰れる
理由②:責任が重くない
理由③:正社員より簡単に辞められる
理由④:困ったときは派遣会社に相談できる
理由⑤:契約上の仕事以外は断れる
理由⑥:職場の人とほどよい距離感を保てる
それぞれ、詳しく説明します。
理由①:定時で帰れる
派遣の場合は、あらかじめ残業がほとんどない求人を選んでおけば、ほぼ毎日定時に帰れます。(※派遣先や契約内容によります。)
仮に残業が発生したとしても残業代はちゃんと支払われるので、就業先が残業代をあまり払いたくない場合、むしろ「残業しないで早く帰って!」という雰囲気すらあります。
疲れやすいHSPさんは、残業などで長時間労働をしてしまうと、すぐに体調を崩してしまうことがありますよね。反対に、残業せずに毎日定時で帰ることができれば、心身を健康に保てて楽に過ごせます。
派遣に切り替えてから、しっかり休んだりプライベートを楽しんだりする時間が十分に取れるようになって、生活の満足度がかなり上がりました。
理由②:責任が重くない
派遣は正社員に比べると、責任やプレッシャーがそこまで重くありません。
それは、正社員のように「責任の重い重要な仕事」を任されることがないというのが理由です。
もちろん、お金をもらって働いているわけなので、任された仕事に対しては最後まで責任を持ってこなす必要があります。
ですが、正社員と比べるとやはり責任は軽くなるので、プレッシャーに弱いHSPさんにとっては、仕事がかなり楽に感じるでしょう。
ただし、就業先の仕事内容が、
・正社員と全く同じ仕事をする
・育休などで休業中の正社員の代わりをやる
といった求人の場合は、正社員と同じくらい責任が重く感じてしまうので、注意が必要です。
理由③:正社員より簡単に辞められる
派遣の場合、正社員と比べると簡単に仕事を辞めることができます。
なぜなら、派遣社員は基本的に3~6カ月ごとの更新なので、そのときに更新しなければいいだけだからです。
正社員だと、短期間で仕事を辞めることは転職の際に不利になりやすいうえに、上司に引きとめられたり転職活動をやり直したりと、大変なことがたくさんありますよね。
ですが派遣の場合は、就業先への報告もまずは派遣会社の営業さんがしてくれるし、理由も「契約期間満了」ということにできるので、転職の際も不利になることなく辞められます。
さらに、辞めたあとは派遣会社の方が次の仕事を紹介してくれるので、自分で転職するより圧倒的に簡単に仕事を変えられるんです。
ただ、自分も簡単に辞められるぶん、就業先も簡単に派遣社員を辞めさせることができる(契約を更新してもらえない)というリスクがあることは、覚えておきましょう。
理由④:困ったときは派遣会社に相談できる
仕事上で困ったことがあったら、派遣会社に相談すれば、間に入って解決してくれたりします。
派遣会社にとっては、就業先と派遣社員ができるだけ良好な関係で契約を継続してくれることが大事だからですね。
就業先には直接言いにくいようなことも、派遣会社が代わりに確認してくれたり、改善を求めたりしてくれるため、より働きやすくすることができます。
理由⑤:契約上の仕事以外は断れる
派遣の場合、実際に働く前に、具体的な業務内容などを記載した「労働派遣契約」を就業先と結びます。
そのため、いざ働きだしてから契約の内容と違う仕事を就業先から頼まれても、それを断ることができるんです。
たとえば、
・残業なしと言われていたのに「残業してほしい」と言われた
・事務の業務をやるはずが営業をするよう頼まれた
・社員から頼まれて仕事を手伝っていたら、いつの間にか自分の仕事になっていた
などが当てはまります。
こういったことは会社側(就業先)の契約違反になる可能性がありますし、ミスをしたときの責任の所在などもややこしくなってしまうため、契約内容をよく確認して対処するべきです。
上手く断れなかったとしても、派遣会社に相談すれば、就業先への注意喚起なども派遣会社がやってくれるはずですよ。
理由⑥:職場の人とほどよい距離感を保てる
派遣先である職場の人と、ほどよい距離感を保った人間関係を築けることも、個人的にはおすすめポイントです。
なぜなら私は正社員時代、
・職場の人との飲み会
・社員旅行や親睦会などのイベント
・社員同士の悪口
といったことが、かなりのストレスだったからです。
派遣社員は、就業先の企業に雇用されているわけではない(派遣会社に雇用されている)ので、あくまで“外部の人間”という立場です。
そのため、社員との飲み会や会社の親睦イベントなどには基本的に参加しないし、社員同士の争いなどにも巻き込まれにくくなります。
ただ、こういった状況に“疎外感”を持ってしまう人は、ほどよい距離感が逆にストレスになることもあるかもしれません。
とはいえ、派遣社員が必ずしも距離感ができるわけではなく、
・就業先に気の合う人がいる
・自分から積極的に話しかけられる
などの場合なら、社員とも普通に仲良くなれるので、ここは個人の性格にもよるところですね。
HSPから見た正社員と派遣社員のメリット・デメリット
ここで、正社員と派遣社員のどちらも経験したHSPの私が、それぞれのメリットとデメリットを以下に書き出してみました。
正社員 | 派遣社員 | |
---|---|---|
メリット | ・収入と雇用が安定 ・クビになりにくい ・ボーナスがある ・大きな仕事を任されて成長できる ・キャリアに繋がる ・社会的信用がある(ローンなどを組みやすい) | ・定時で帰れる(残業が少ない) ・仕事内容や働き方を選べる ・責任が重くない ・職場が合わなかったら変えられる ・未経験の仕事にもチャレンジしやすい ・副業がしやすい |
デメリット | ・残業が多い(休日出勤もある) ・簡単に辞められない ・責任が重い ・仕事内容を選べない(総合職の場合) ・飲み会や社員旅行などの付き合いが必要 ・副業禁止の会社が多い | ・収入が低い、ボーナスがない ・クビになりやすい ・同じ職場に最長3年しかいられない ・キャリアアップに繋がりにくい ・職場で疎外感を抱きやすい |
派遣は自由度が高く、正社員は安定性が高い
上記の表をまとめると、
【派遣】
・仕事内容や働き方を選べる
・職場が合わなかったら変えられる
・副業ができる
など、より自分のライフスタイルや目的に合った“自由度の高い働き方”ができる
【正社員】
・収入と雇用が安定
・キャリアアップできる
・社会的信用を得られる
など、より“安定性の高い働き方”で、日々の生活や将来に安心感をもたらしてくれる
と言えるでしょう。
その代わり、派遣では「安定しないことから生まれる不安」が、正社員では「自由が少ないことから生まれるストレス」が、それぞれデメリットとなる感じですね。
こんなHSPは特に派遣がおすすめ
私自身、派遣社員に切り替えてみたことで、以下のような傾向のあるHSPさんには特に派遣がおすすめだと感じています。
【派遣が特におすすめなHSPの特徴】
・労働時間が長いと体調を崩しやすい
・仕事の責任、プレッシャーに弱い
・ずっと同じ職場だと飽きてしまう
・物欲があまりない(お金をあまり使わない)
・副業に興味がある
このような傾向があるなら、正社員より派遣社員のメリットのほうが、より多く得られるのではないでしょうか。
HSPが派遣で働くならやっておくべきこと
ここまで、HSPさんに派遣がおすすめな理由や、正社員と比較したときのメリット・デメリットなどをお伝えしてきました。
具体的には、以下のとおり。
HSPが派遣で働くならやっておくべきこと
その①:生活コストを下げる
その②:副業を始める
その③:健康に気をつける
それぞれ、見ていきます。
その①:生活コストを下げる
HSPさんが派遣で働くなら、生活コストをできるかぎり下げておくようにしましょう。
理由は2つで、
- 正社員より収入が減るから
- 突然収入がなくなる(派遣切りに合う)おそれがあるから
です。
収入が減るのなら生活コストも削減しないと、正社員のときと同じようにお金を使っていては、当然家計は赤字になってしまいますよね。
そして何より、派遣社員は安定しない雇用形態なので、いつ派遣切りにあって収入が途絶えるかわかりません。
HSPさんの中には、こういった不安定な状況だと、耐えられないほどの大きな不安に襲われる人も少なくないです。
ですが、生活コストを最低限に下げておけば、派遣の給料でも十分に貯金ができて、「もし急に収入がなくなってもなんとかなる」という安心感を持つことができます。
とくに、固定費(家賃、保険料、通信費など)には、無駄な支出が含まれていることが多いので、これらを削減するだけでも、かなりお金に余裕ができるはずですよ。
>>生活コストを下げると自由になれる!固定費・変動費の削減方法10個
その②:副業を始める
HSPさんが派遣で働くなら、副業をやることもおすすめします。
繰りかえしになりますが、派遣社員は正社員と比べると収入面や安定性で劣るため、不安になりやすいHSPさんが将来の不安を抱えやすくなってしまうからです。
副業を始めることによって収入UPできるのはもちろん、「会社に縛られず自分の力で稼ぐことができる」という大きな自信を手に入れることもできます。
そうすると、派遣社員でも生活や将来への不安がぐんと減って、“今”をもっと楽しめるようになりますよ。
ちなみに派遣の場合、副業OKかどうかは派遣会社の就業規則によるので、利用する派遣会社の規則をよく確認しておきましょう。
私が利用した派遣会社では、アルバイトなどの雇用関係が発生する副業は禁止ですが、ブログなどの個人での副業はOKとのことでした!
>>HSPにおすすめの副業4選【会社に依存しないで生きられる】
その③:健康に気をつける
派遣で働く場合、とくに健康には今まで以上に気をつけるようにしたほうがいいでしょう。
なぜなら、派遣社員は時給のため、休むとその月の給料が減ってしまうからです。
(※条件を満たしていれば有給休暇がもらえるので、それを使って休めば給料は減りません。)
さらに、あまり頻繁に体調不良で休んでいるとなかなか仕事が進まないため、契約を更新してもらえなくなるというおそれも。
HSPさんは疲れを溜め込みやすいため、人いちばい自分の心身をいたわって、体調管理をすることが重要ですよ。
体調管理の参考として、「最高の体調/著:鈴木祐(クロスメディア・パブリッシング)」が、わかりやすくておすすめです。
体調を整えるために科学的に効果がある方法が、厳選して紹介されています。
これを読めば、体調を整えるために必要なことがわかり、何をすべきなのか迷うことがなくなりますよ。
あわせて読みたい
【派遣をやるか迷ったら】自分に合った働き方を見つける方法
ここまで、派遣のおすすめポイントや派遣と正社員との比較などをお話ししましたが、
と迷う人もいるかと思います。
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まとめ:HSPで正社員がきついなら、派遣をやってみるのもアリ
回は、HSPさんに派遣がおすすめな理由や、派遣で働くときの対策などについてまとめました。
個人的には、派遣に切り替えてからとても働きやすくなったので、HSPさんに派遣はおすすめだと感じています。
もちろん、職場の環境や人間関係にもよるので、いちがいに「派遣のほうが良い」とは言えません。
ですが、もし今あなたが正社員として働いていてきついなら、一度派遣をやってみるのもアリですよ。
正解はあなたの中にしかないので、いろいろと実験して、何が自分に合っているか探ってみてくださいね!
すこしでも、参考になれば嬉しいです。
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