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「なるべく働きたくない人のためのお金の話」要約・感想|お金より大事なこと

2022-06-28

「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の要約・感想を知りたい!

 

こんな疑問にお答えします。

 

 

本記事の内容

  • 「なるべく働きたくない人のためのお金の話」基本情報
  • あらすじ・要約
  • 本を読んだ感想

 

 

「なるべく働きたくない人のためのお金の話」は、大原扁理さんの3作目となる本です。

 

大原扁理さんは、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された書籍「年収90万円で東京ハッピーライフ」(太田出版)の著者でもあります。

 

 

東京郊外にて週休5日(週2日バイト)で働き、快適な生活をしていた著者の「お金」についてのお話に焦点を当てたのが、この「なるべく働きたくない人のためのお金の話」。

 

今回は、そんな「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の要約・感想をまとめました。

 

  • 働きたくない人
  • お金の不安がある人
  • HSP気質の人

 

そんな人には特におすすめしたい本です。

 

 

それでは、いきましょう。

 

 

「なるべく働きたくない人のためのお金の話」基本情報

まずは、「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の基本情報から見ていきます。

 

書 名:なるべく働きたくない人のためのお金の話

著 者:大原 扁理

出版社:百万年書房

出版日:2018年7月4日

定 価:1,400円+税

 

著者の大原扁理さんのプロフィールはこちら。

 

大原 扁理(おおはら へんり)

1985年愛知県生まれ。25歳から東京で週休5日・年収90万円の隠居生活を始める。31歳で台湾に移住。著書に『隠居生活10年目 不安は9割捨てました』(大和書房)『いま、台湾で隠居しています』(K&Bパブリッシャーズ)などがある。

 

年収90万円で暮らす人のお金の話といえば、いわゆる「節約術」や「貯金術」といった話だと思われるかもしれませんが、そうではありません。

 

本書は、以下の6章で構成されています。

 

序 章 隠居生活のアウトライン

第一章 まずはつらい場所から抜け出す

第二章 落ち着いた生活をつくりあげる

第三章 手にしたお金で、自分はどう生きたいのか

第四章 お金に対する見方・考え方の変化

第五章 お金と話す、お金と遊ぶ

 

これはつまり、「自分はどうありたいのか」を考え、それを実現するために「どんなお金が必要なのか」「どんな使い方をすればいいのか」という著者の考えを学べる本です。

 

170ページほどありますが、経験談が中心なので文章も難しくなく、あっという間に読めてしまいますよ。
ノムラ
ノムラ

 

 

「なるべく働きたくない人のためのお金の話」あらすじ・要約

続いて、要約についてご紹介していきます。

 

要約①:著者の隠居生活について

要約②:隠居生活に至るまで

要約③:著者のお金に対する考え方・扱い方

 

順番に、解説していきます。

 

要約①:著者の隠居生活について

  • 東京都国分寺市 28,000円の激安アパート

間取りはワンルームで、五畳のフローリングと三畳のロフト、バストイレ付。キッチンもあり、一口の電気コンロと小さな冷蔵庫も備え付けてありました。さらに外には自分専用の洗濯機までついてました。

引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

東京で家賃28,000円のバストイレ付物件って、かなり安いですよね。

 

(ちなみに、事故物件ではなかったそうです。)

 

  • 食費は1日300円(三食きっちり自炊)

毎日食べるものは前述したようにだいたい決まっていて、季節によって少しずつ変化しますが、基本的なメニューはいわゆる粗食、玄米採食です。

引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

あまり食に執着はないようなのでかなり質素ですが、とても健康的な食事なので問題なさそうです。

 

友人の誕生日など、たまには外食をすることもあるそうですが、動物性食品でも気にせず食べるとのこと。

 

  • 仕事は介護のバイトを週2日、臨時でアルバイトをすることも

重度の身体障がい者の介護を週二日いれており、月に七、八万円程度の定収入がありました。単純計算すると、年収は九十万円になります。

引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

たまに知り合いからアルバイトを頼まれることがあり、こうした臨時収入はとりあえず貯金していたそうです。

 

月収が7~8万円で家賃が28,000円、食費が一日300円なら、確かに週休5日で生活できそうですよね。
ノムラ
ノムラ

 

要約②:隠居生活に至るまで

大原扁理さんは、隠居生活をする前は東京都杉並区の家賃7万円のシェアハウスに住み、ほぼ毎日アルバイトをしていたそうです。

 

そんな著者が、隠居生活をすることになったのは、次のような理由でした。

 

隠居のスタート時点である二〇一〇年一二月、国分寺市に引っ越した時に私が考えていたのは、「もうこんなに働きたくない」ということだけ。なぜ働きたくないのか、とか、引っ越してどうするのか、などということは深く考えていませんでした。

引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

意外にも、「年収90万円で隠居生活をしよう」と決心したわけではなかったみたいですね。

 

郊外に引っ越してからも都心のアルバイトはしばらく続けて、「本当に生活できるか」実際に確認しながら、すこしずつ仕事を減らしていったそうです。

 

世間では、「東京で家賃7万円」や「毎日働くこと」が当たり前だとしても、自分が苦しいなら、それは自分にとって正しい道じゃない。

 

苦しいという気持ちを無視せず、「どうすれば今よりハッピーに暮らせるか」を考えて、実際にためしていくことで、自分に合った暮らし(隠居生活)が実現できたそうです。

 

要約③:著者のお金に対する考え方・扱い方

(前略)お金のことは、「自分がどうありたいのか問題」の一部でしかない、という気がします。

お金の不安をなくすことが目的なのではなく、お金の不安がなくなったそのとき、自分がどんなふうに生きていくのか、ということのほうが重要だからです。

引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話

 

つまり著者は、いくら稼ぐか、どれだけ節約するかというよりも、「自分がどうありたいか」「自分にとっての落ち着いた生活はどんなものか」というのを洗い出すことが大事だと述べています。

 

すると、それを実現するために必要なお金が明確になるので、お金に対する漠然とした不安を持たなくてすむわけです。

 

自分にとって落ち着いた生活ができる収入があれば、それ以上の金額を無理して稼ぐ必要もなくなります。

 

さらに、幸せ・自由・楽しみ・便利さなどを、お金に依存しないことも大切です。

 

散髪、クリーニング、自転車のパンク修理など、お金に頼らなくても自分でできることはたくさんあるし、お金をかけずに楽しめることもたくさんあります。

 

これは「お金を使うな」という意味ではなく、「お金はあってもなくても楽しいよね」くらいの気持ちでいることが、結果的にお金の不安をなくすことに繋がるということですね。
ノムラ
ノムラ

 

とにかく、大事なのはお金の量ではなくて、「自分にとってのベストな生き方」を探すこと。

 

お金とは、それを実現するための「道具の一つ」でしかないんです。

 

 

「なるべく働きたくない人のためのお金の話」感想

ここからは、この本を読んだ感想についてご紹介していきます。

 

感想①:著者のお金の扱い方に感動

感想②:正直、マネはできそうにない

感想③:働きたくない人に合った生き方がある

 

それぞれ、見ていきます。

 

感想①:お金の扱い方に感動

一番印象に残ったのは、著者のお金に対する「扱い方」です。

 

それは、「お金を擬人化して丁寧に扱う」というものです。

 

たとえば、

  • お金を使うとき、手元にきたときには、「僕のもとへ来てくれてありがとう」と言う
  • お札をきれいに整えて、財布も毎日整理する
  • 必要ないものにお金を使ってしまったときは、「ごめん!」と思いながら手放す
  • お金の幸せを願って、良い商品・良いサービス・良い人にしっかりお金を使う

などですね。

 

お金を丁寧に扱うことで、お金が「またあなたの元に戻りたい」と思ってくれるようになり、必要なときにはお金が自然と手元に来る、と考えているとのこと。

 

私の場合、お金を使うのが惜しくて貯め込むばかりで、お金を気持ちよく送り出してあげることができていませんでした。
ノムラ
ノムラ

 

お金に依存し、執着していた証拠だなと、反省しました。

 

感想②:正直、マネはできそうにない

著者の生活はとても羨ましく感じましたが、正直、マネはできそうにないなと思いました…(笑)
ノムラ
ノムラ

 

とくに家族がいる方や、将来子供がほしいと思っている方には、なかなか難しい生き方です。

 

ですが、著者自身も作中で「私のような生き方を人にすすめるつもりは毛頭ない」と述べており、あくまでも「生き方の一つとして参考にしてください」という姿勢に、好感が持てました。

 

生き方をそっくりマネすることはできなくても、著者の経験や、お金・人生についての考え方は、とても参考になりました。

 

感想③:働きたくない人に合った生き方がある

あまり働きたくない私にとって、著者の生き方・考え方はとても希望が持てました。

 

「生きていくには、どんなにつらくても毎日働かなくちゃいけない…」と、今まで当たり前のように思っていたからです。

 

働きたくない人には、なるべく働かなくても生きていける道がちゃんとあります。

 

今まで自分の中にあった「当たり前」を壊して、自分にとってのベストな生き方をつくりあげたい!と思えるようになりました。

 

 

まとめ:なるべく働きたくない人は読むべき!

今回は、「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の要約・感想をご紹介しました。

 

本作には、著者の生活や考え方、実際のお金の使い方などが、もっと詳しく語られています。

 

働くことや、お金の不安に疲れている人は、これを読めば、きっと心が軽くなりますよ!

 

少しでも、参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

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