こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 「なるべく働きたくない人のためのお金の話」基本情報
- あらすじ・要約
- 本を読んだ感想
「なるべく働きたくない人のためのお金の話」は、大原扁理さんの3作目となる本です。
大原扁理さんは、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された書籍「年収90万円で東京ハッピーライフ」(太田出版)の著者でもあります。
東京郊外にて週休5日(週2日バイト)で働き、快適な生活をしていた著者の「お金」についてのお話に焦点を当てたのが、この「なるべく働きたくない人のためのお金の話」。
今回は、そんな「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の要約・感想をまとめました。
- 働きたくない人
- お金の不安がある人
- HSP気質の人
そんな人には特におすすめしたい本です。
それでは、いきましょう。
もくじ
「なるべく働きたくない人のためのお金の話」基本情報
まずは、「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の基本情報から見ていきます。
書 名:なるべく働きたくない人のためのお金の話
著 者:大原 扁理
出版社:百万年書房
出版日:2018年7月4日
定 価:1,400円+税
著者の大原扁理さんのプロフィールはこちら。
大原 扁理(おおはら へんり)
1985年愛知県生まれ。25歳から東京で週休5日・年収90万円の隠居生活を始める。31歳で台湾に移住。著書に『隠居生活10年目 不安は9割捨てました』(大和書房)『いま、台湾で隠居しています』(K&Bパブリッシャーズ)などがある。
年収90万円で暮らす人のお金の話といえば、いわゆる「節約術」や「貯金術」といった話だと思われるかもしれませんが、そうではありません。
本書は、以下の6章で構成されています。
序 章 隠居生活のアウトライン
第一章 まずはつらい場所から抜け出す
第二章 落ち着いた生活をつくりあげる
第三章 手にしたお金で、自分はどう生きたいのか
第四章 お金に対する見方・考え方の変化
第五章 お金と話す、お金と遊ぶ
これはつまり、「自分はどうありたいのか」を考え、それを実現するために「どんなお金が必要なのか」「どんな使い方をすればいいのか」という著者の考えを学べる本です。
「なるべく働きたくない人のためのお金の話」あらすじ・要約
続いて、要約についてご紹介していきます。
要約①:著者の隠居生活について
要約②:隠居生活に至るまで
要約③:著者のお金に対する考え方・扱い方
順番に、解説していきます。
要約①:著者の隠居生活について
- 東京都国分寺市 28,000円の激安アパート
間取りはワンルームで、五畳のフローリングと三畳のロフト、バストイレ付。キッチンもあり、一口の電気コンロと小さな冷蔵庫も備え付けてありました。さらに外には自分専用の洗濯機までついてました。
引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話
東京で家賃28,000円のバストイレ付物件って、かなり安いですよね。
(ちなみに、事故物件ではなかったそうです。)
- 食費は1日300円(三食きっちり自炊)
毎日食べるものは前述したようにだいたい決まっていて、季節によって少しずつ変化しますが、基本的なメニューはいわゆる粗食、玄米採食です。
引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話
あまり食に執着はないようなのでかなり質素ですが、とても健康的な食事なので問題なさそうです。
友人の誕生日など、たまには外食をすることもあるそうですが、動物性食品でも気にせず食べるとのこと。
- 仕事は介護のバイトを週2日、臨時でアルバイトをすることも
重度の身体障がい者の介護を週二日いれており、月に七、八万円程度の定収入がありました。単純計算すると、年収は九十万円になります。
引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話
たまに知り合いからアルバイトを頼まれることがあり、こうした臨時収入はとりあえず貯金していたそうです。
要約②:隠居生活に至るまで
大原扁理さんは、隠居生活をする前は東京都杉並区の家賃7万円のシェアハウスに住み、ほぼ毎日アルバイトをしていたそうです。
そんな著者が、隠居生活をすることになったのは、次のような理由でした。
隠居のスタート時点である二〇一〇年一二月、国分寺市に引っ越した時に私が考えていたのは、「もうこんなに働きたくない」ということだけ。なぜ働きたくないのか、とか、引っ越してどうするのか、などということは深く考えていませんでした。
引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話
意外にも、「年収90万円で隠居生活をしよう」と決心したわけではなかったみたいですね。
郊外に引っ越してからも都心のアルバイトはしばらく続けて、「本当に生活できるか」実際に確認しながら、すこしずつ仕事を減らしていったそうです。
世間では、「東京で家賃7万円」や「毎日働くこと」が当たり前だとしても、自分が苦しいなら、それは自分にとって正しい道じゃない。
苦しいという気持ちを無視せず、「どうすれば今よりハッピーに暮らせるか」を考えて、実際にためしていくことで、自分に合った暮らし(隠居生活)が実現できたそうです。
要約③:著者のお金に対する考え方・扱い方
(前略)お金のことは、「自分がどうありたいのか問題」の一部でしかない、という気がします。
お金の不安をなくすことが目的なのではなく、お金の不安がなくなったそのとき、自分がどんなふうに生きていくのか、ということのほうが重要だからです。
引用元:なるべく働きたくない人のためのお金の話
つまり著者は、いくら稼ぐか、どれだけ節約するかというよりも、「自分がどうありたいか」「自分にとっての落ち着いた生活はどんなものか」というのを洗い出すことが大事だと述べています。
すると、それを実現するために必要なお金が明確になるので、お金に対する漠然とした不安を持たなくてすむわけです。
自分にとって落ち着いた生活ができる収入があれば、それ以上の金額を無理して稼ぐ必要もなくなります。
さらに、幸せ・自由・楽しみ・便利さなどを、お金に依存しないことも大切です。
散髪、クリーニング、自転車のパンク修理など、お金に頼らなくても自分でできることはたくさんあるし、お金をかけずに楽しめることもたくさんあります。
とにかく、大事なのはお金の量ではなくて、「自分にとってのベストな生き方」を探すこと。
お金とは、それを実現するための「道具の一つ」でしかないんです。
「なるべく働きたくない人のためのお金の話」感想
ここからは、この本を読んだ感想についてご紹介していきます。
感想①:著者のお金の扱い方に感動
感想②:正直、マネはできそうにない
感想③:働きたくない人に合った生き方がある
それぞれ、見ていきます。
感想①:お金の扱い方に感動
一番印象に残ったのは、著者のお金に対する「扱い方」です。
それは、「お金を擬人化して丁寧に扱う」というものです。
たとえば、
- お金を使うとき、手元にきたときには、「僕のもとへ来てくれてありがとう」と言う
- お札をきれいに整えて、財布も毎日整理する
- 必要ないものにお金を使ってしまったときは、「ごめん!」と思いながら手放す
- お金の幸せを願って、良い商品・良いサービス・良い人にしっかりお金を使う
などですね。
お金を丁寧に扱うことで、お金が「またあなたの元に戻りたい」と思ってくれるようになり、必要なときにはお金が自然と手元に来る、と考えているとのこと。
お金に依存し、執着していた証拠だなと、反省しました。
感想②:正直、マネはできそうにない
とくに家族がいる方や、将来子供がほしいと思っている方には、なかなか難しい生き方です。
ですが、著者自身も作中で「私のような生き方を人にすすめるつもりは毛頭ない」と述べており、あくまでも「生き方の一つとして参考にしてください」という姿勢に、好感が持てました。
生き方をそっくりマネすることはできなくても、著者の経験や、お金・人生についての考え方は、とても参考になりました。
感想③:働きたくない人に合った生き方がある
あまり働きたくない私にとって、著者の生き方・考え方はとても希望が持てました。
「生きていくには、どんなにつらくても毎日働かなくちゃいけない…」と、今まで当たり前のように思っていたからです。
働きたくない人には、なるべく働かなくても生きていける道がちゃんとあります。
今まで自分の中にあった「当たり前」を壊して、自分にとってのベストな生き方をつくりあげたい!と思えるようになりました。
まとめ:なるべく働きたくない人は読むべき!
今回は、「なるべく働きたくない人のためのお金の話」の要約・感想をご紹介しました。
本作には、著者の生活や考え方、実際のお金の使い方などが、もっと詳しく語られています。
働くことや、お金の不安に疲れている人は、これを読めば、きっと心が軽くなりますよ!
少しでも、参考になれば嬉しいです。
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