HSPの生き方 心の悩み

HSPの自分をわかってもらえないと悩む人へ。【原因と対処法を解説】

2022-04-20

HSPの気質をわかってもらえなくてツライ…。どうすればわかってもらえるの?

 

そんな悩みにお答えします。

 

 

本記事の内容

  • HSPをわかってもらえない原因
  • わかってもらえない時の対処法

 

 

この記事を書いている私は、内向型HSPです。

 

職場でも家族にも、HSP気質である自分のことをわかってもらえず、つらい思いを何度もしました。

 

ですが本記事で紹介する、「HSPをわかってもらえない原因」を知り、「その対処法3つ」を実践することで、「わかってもらえない…」と悩むことはほとんどなくなりました。

 

HSP気質をわかってもらえなくて悩んでいる人には、きっと参考になるはずですので、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

それでは、さっそくご紹介します。

 

 

HSP気質はわかってもらいにくい?

 

HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略で、「とても繊細な人/敏感な人」という意味です。

 

人口の約20%(5人に1人)の割合で存在するといわれています。

 

HSPさんは少数派なだけに、社会ではやはり理解されにくく、つらい思いをしている人も多いと思います。

 

私自身、子供のころから現在にいたるまで、自分の気持ちや感覚をわかってもらえずに、苦しんだことがよくありました。

 

「あなたは難しい」と言われた幼少期

子供のころ、親や兄弟たちに、

「あなたは難しい」

「何を考えているのかわからない」

と言われることがよくありました。

 

HSPならではの感受性の強さが、子供のころから明らかにあったからです。

 

子供ながらに、自分の中の複雑な感情をなんとか伝えても、

「何言ってるの?」

という感じで、まったくわかってもらえないんですよね。

 

それどころか、「難しい子」というレッテルを貼られて、まともに取り合ってもらえなくなりました。

 

当時の私はいつも、

「私が難しいんじゃなくて、そっちが理解しようとしてくれないだけでしょ!!」

と思っていて、だんだん家族に心を開けなくなってしまったんです。

 

友人・同僚からは「気にしすぎ」「考えすぎ」

大人になると、子供のころにくらべて、自分の気持ちを言葉で表現できるようになってきます。

 

そうなると決まって言われていたのが、「気にしすぎ」「考えすぎ」という言葉ですね。

 

これを言われたことがあるHSPさんは、少なくないと思います。

 

仕事をしていたら、

「そんな細かいこと気にしてたらやってけないよ」

「難しく考えないで、もっと単純に考えたら?」

と言われるんですが、

 

「いや、それができなくて困ってるんですが!?」

 

って、ずっと思っていました(笑)。

 

みんなにとって普通にできることであればあるほど、できない自分をわかってもらえないんですよね。

 

 

 

HSPをわかってもらえないのは当たり前

 

あなたも、まわりの人にわかってもらえなくて、つらい思いをしているのかもしれません。

 

私自身もそうだったので、その気持ちは痛いほどわかります。

 

ですが、HSP気質をわかってもらえないのは当たり前なんです。

 

なぜなら、「非HSPさんは、HSPさんの感覚を持っていない」からです。

 

HSPさんも、非HSPさんをわかってあげられない

いま、この記事を読んでくださっているのも、非HSPさんに対して、

「なんでわかってくれないの?」

と思っているからではないですか?

 

「HSPを理解できない」という相手の感覚を、あなたは理解できません。

 

それはあなたが、非HSPさんの感覚を持っていないからですよね。

 

私も今までは、仕事や人間関係において、

「なんでそんなヒドイことするの?」

「なんでこんなことに気づかないの?」

「なんでわからないの?」

と思って、イライラすることがよくありました。

 

でも相手にとっては、ヒドイとは思わないことだったり、注意していても気づけないことだったりするんです。

 

ただ私が、相手の感覚を理解していなかっただけなんですよね。

 

たしかに、HSPさんは少数派のため、周囲にわかってもらえない傾向があると感じます。

 

ですがHSPさんも、非HSPさんのことをわかってあげられていないのかもしれません。

 

あなたを理解したいのにできなくて困っているのかも

あなたにとって、非HSPさんの感覚がわからないように、非HSPさんにとっても、あなたの感覚がわかりません。

 

そのため、いくら理解しようと思っても、相手にとっては難しいのです。

 

子供のころ親が私に「あなたは難しい」と言ったのも、「あなたのことをわかってあげたいのに、わからなくて困っている」という気持ちから出たのかもしれない、とも思います。

 

「考えすぎだ」と言ってきた人たちも、当然悪気はなかったはずです。

 

むしろ、私のためを想って言ってくれていました。

 

あなたのまわりの人たちも、本当はあなたのことを理解したいのに、うまくできないだけなのかもしれません。

 

 

HSPをわかってもらえない時の対処法3つ

 

HSPという気質を持っていない人に、その感覚をわかってもらうのは難しいことです。

 

だからといって、「一切わかってもらえない」なんてことはないので、安心してください。

 

アプローチの方法を変えればいいんです。

 

その方法とは、以下のとおりです。

 

HSPをわかってもらえない時の対処法3つ

対処法①:HSPを理解できない気持ちをわかってあげる

対処法②:「して欲しいこと」を「具体的に」伝える

対処法③:感覚を伝えたいときは「何かに例える」

 

順番に説明します。

 

対処法①:HSPを理解できない気持ちをわかってあげる

繰り返しになりますが、非HSPさんは、HSPさんの感覚を持っていません。

 

なので、あなたの感覚を理解することができないということを、まずはあなたが理解してあげましょう。

 

「そうか、この人は私が持っている感覚を持っていないんだ。だから、HSP気質のこともよくわからないんだ」

 

そう思うことで、心が冷静になり、無駄に傷つくこともなくなります。

 

「わかってもらえない…」と感じたら、このことをぜひ思い出してみてください。

 

対処法②:「して欲しいこと」を「具体的に」伝える

自分の感覚をわかってもらおうと思っても、なかなか伝わりません。

 

相手はその感覚を持っていないからでしたね。

 

なので、相手に「して欲しい」と思うことを、「具体的に」伝えてみましょう。

 

たとえば、

  • テレビの音がうるさい時は、「ちょっと音量を下げてほしい」
  • 嫌なことがあった時は、「愚痴を聞いてもらえる?」
  • 一人になりたい時は、「ちょっと疲れが出たから、一人で休ませて」

など、自分が感じた気持ちや感覚を伝えるのではなく、どうして欲しいのかを具体的に伝えるようにします。

 

そうすれば相手は、あなたの感覚は理解できなくても、あなたが何を求めているかを理解することができますよね。

 

つまり、「なぜ、HSPをわかってもらいたいのか」という部分を突き詰める感じです。

 

冷静になって、「自分が相手にどうして欲しいのか」を考え、それをできるだけ具体的に伝えるようにしてみてください。

 

 

対処法③:感覚を伝えたい時は「何かに例える」

どうしても、HSPの感覚をわかってもらいたい時もあると思います。

 

そんなときは、「その感覚を何かに例える」のがおすすめです。

 

私は非HSPの彼と同棲しているのですが、彼はたまに、「テレビをつけて」「YouTubeでバラエティを見ながら」「関係ない歌を口ずさむ」という器用なハットトリックを決めます。

 

音に敏感な私は、完全にアウトになるわけです…。

 

「たくさんの音が聞こえるのが苦手だから、どれか一つにしてくれない?」と頼んでも、「なんで?俺はそんな風に思わない」と言われました。

 

そこで、

「私にとっては、耳元でずっと『あ゛あ゛あ゛~~~!』って言われてるような雑音に聞こえるの」

というふうに例えたら、

「そうなの!?わかった!」

と言って、すぐにテレビを消してくれました。

 

彼は、私の感覚を実際に感じることはできなくても、例え話によって想像ができたから、私の希望を聞いてくれたわけです。

 

なんとなくでいいので、いくつか例え話を用意しておいて、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

まとめ:HSPをわかってほしいなら、まずは自分から理解してあげよう!

 

今回は、HSPさんがまわりにわかってもらえないと感じたときの対処法についてまとめました。

 

自分のことをわかってもらえないというのは、とてもツライものです。

 

ですが、それは非HSPさんも同じです。

 

相手にわかってもらいたいなら、まずは自分から「わからないという気持ち」を理解してあげましょう。

 

そのうえで、本記事の対処法をぜひ試してみてくださいね。

 

参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

 

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